インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

お仕事情報サービス

  仕事の多寡に極端な波があって、結局常に「はらぺこおおかみ」みたいな零細個人商店である私。少しでも仕事の情報をと複数の「お仕事情報」サービスに登録している。これは自分の希望条件(勤務形態など)をあらかじめ登録しておくと、登録内容に近い求人情報がほぼ毎日のようにメールで届くというものだ。

◆社内会議通訳・資料翻訳
応募資格・条件:通訳・翻訳の実務経験/TOEIC850点以上
時給:1650円〜
◆社内会議通訳・資料翻訳
応募資格・条件:通訳経験必須(ウィスパリング・逐次必須、同通あれば尚可)
時給:2200円〜
◆社内会議通訳(日本語訳は逐次/英訳はウイスパリング)
応募資格・条件:ウィスパリング経験/TOEIC900点以上
時給:2200円
◆秘書兼通翻訳・社内会議通訳・出張同行通訳
応募資格・条件:通訳経験必須(ウィスパリング、同通)/秘書経験必須
時給:2000円〜
◆ミーティング通訳 ・テレカン通訳 ・海外資料翻訳
応募資格・条件:通訳、翻訳経験(ウイスパリングレベル)/TOEIC900点以上
時給:1900円

  ……ううむ、私はあまり業界の相場に詳しくないけれど、時給2000円で一日八時間拘束として16000円は、通訳者のお値段としてはかなり安いのではないか。同通やウィスパリングができるレベルにある通訳者が、この日当で応募するのだろうか。たぶん通訳専業ではなく、いろいろな事務もするというポジションなのだろうな。
  しかも上の求人情報はいずれも英語通訳者の募集だ。こうしたお仕事情報サービスに登録してみてはじめて分かったのだが、掲載されている情報のだいたい八割は英語の求人。一割強が韓国語。残りわずかの部分にその他の言語(スペイン語・ポルトガル語など)がちらほらと混じっている。じゃあ中国語(北京語)はというと、これが不思議なことにほとんどないのだ。ごくたまに見つかるが、たいていは英語がメインで「北京語もできれば尚可」。なぜなんだろう。
  日本国内における英語の通訳業界と中国語の通訳業界の違いとしてよく挙げられるのが、ネイティブ・スピーカーの割合だ。日本で日英・英日の通訳をしている英語母語話者はほとんど見られないのに対して、日中・中日の通訳をしている中国語母語話者は非常に多い。地理的に近いこともあるし、日本語学習人口が欧米とは比較にならないほど大きいこともあるのだろう。
  もちろん、もともと中国語通訳業務のパイが英語に比べて非常に小さいということもある。国際会議レベルのハイエンドな通訳業務は措くとしても、要するに求人の絶対量が少ないことに加えて、日本語+中国語を仕事に使えるレベルの人材があふれているという「買い手市場」ということなのかな。手はじゅうぶん足りてます、ということだ。

追記

  ここ二週間くらい、毎日のようにメールに挟まってくるこの某著作権管理法人の求人。

モンゴル語逐次通訳(研修での講義・5日間)
応募資格・条件:モンゴル語逐次通訳実務経験者
時給:6000円

  単発・通訳専業・高時給という、フリーランスにはうってつけの魅力的なお仕事〜(^^)。
  ずっと掲載されているということは、なかなか見つからないのだろうな。