インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

大陸式・台湾式

  先日、派遣でおじゃましている学校の先生(大陸出身のネイティブ)から、ラジオ番組の録音を頼まれた。中国語を勉強している日本人にインタビューするという企画らしい。この先生はアナウンサーの経験もあって、ラジオ局に番組のプレゼンテーションをするよう求められたのだそうで。で、プレゼン段階だからギャラも出ないけど、協力してくれないかと頼まれたのだ。まあ、お世話になっている学校の先生だし、録音自体は十数分程度だからというので、指定された場所に出かけてきた。

  ……が、行ってみるとインタビューの原稿も作ってないし、録音ができる場所も確保してない。仕方ないから私が知っている近くのビルの休憩スペース(ソファーが置いてある)を教えてあげて移動。インタビューの受け答えはアドリブでいいからと、とにかく録音開始。
  ……が、すぐにレコーダーが止まる。あれこれ調べてようやくファイルがいっぱいでこれ以上録音できないことが判明。先生はあたふたとファイルを削除してもう一度録音開始。ずいぶん録音したところで、やはりレコーダーが止まる。今度は原因がよく分からない。先生は“氣死我了!(頭にきちゃうわ!)”などとご機嫌斜め。
  それは私のセリフですがな。なぜ人を呼ぶ前にきちんと準備をしておかない?
  またこれも先日、旧知の台湾在住ブロガーさんからお電話が。出版社に勤める知人が、日本で交渉を行う際の通訳者を探している由。台湾の出版社が日本の通訳者を雇うのは彼我のレートの違いもあってリーズナブルじゃないのでは? と思ったけれど、台湾から連れて行くと逆に交通費がかさむんだそうだ。
  指定された日時は予定が空いていたのでその旨伝えると、「あとで出版社が直接連絡を入れるそうです」とのことで、待機していた。
  ……が、いつまで経っても連絡してこない。通訳料の取り決めもしていなかったが、一応予定は空いていると伝えた以上、他の仕事を入れるわけにもいかない。結局最後まで出版社から連絡はなかった。好意で出版社と私の間を取り持ち、お仕事を紹介して下さったブロガーさんも「かえってご迷惑をおかけして」と恐縮されていたけど、これは明らかにその出版社が悪い。いらないならいらないと、なぜ一本電話を入れてこない?
  だから大陸式・台湾式の仕事は……と一般化する気はさらさらないけれど、何だかとても大らかというか、ええかげんというか。小心者の私には想像もできない神経の太さなのだ。