インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

不速之客

  留学時代の友人と久しぶりに会って食事。彼女は今北海道の大学で専任講師をしているのだが、所用で上京してきたのでぜひぜひと。ゲストに先週カラオケへ行ったもう一人の“同学”も呼び出して、しかもまたまたエスニックな空気漂う新大久保界隈へ。

  しかしエスニックな空気というよりは、ほとんど韓流に席巻されている感じだ、新大久保。以前は職安通りあたりが「コリアン・タウン」と呼ばれていたと思うけれど、それがぐぐっと北にも広がってきたようで。大久保通り沿いには、あれは何という名前なのかな、“燒餅”みたいなのを焼いている屋台とか、トッポギを炒めている屋台などがあって、そこから路地に入っても魅力的なメニューを掲げる料理屋さんが軒を連ねている。
  結局職安通り近くまで路地を歩いて、とある魚料理のお店に入ったのだが……。
  店内満席で、ひとつだけテーブルが空いていたので座る。ところがおしぼりを持ってきたきり、全然注文を取りに来ない。テーブルの上にある呼び鈴を鳴らしても「うーい」という低い声が奥で聞こえるものの、効果なし。通りかかる店員さんを呼んでも無視される。忙しそうなのは分かるけれど、通りかかっても無視というのはあまりにもホスピタリティに欠けると思ったので、えーいと店を出てきてしまった。
  若い頃はいったん入った店を出るなんて芸当、とてもできなかったけれど、今は平気。「おじおばさん」の面目躍如といったところか。ラーメン屋でもあまりにまずいとほとんど残して出てきてしまうし*1。昔なら「わあ、失敗したなあ」と思っても完食していたのものだが。
  すっかり当てが外れて、仕方がないから偶然見つけた台湾料理屋さんに入った。“魯肉飯”や“菜脯蛋”なんかがメニューにあって、台湾の夜市ふうで、これは掘り出し物の店かもと思ったのだが……。
  わはは、ツキがない夜はとことんツキがない。“魯肉飯”は単なる「そぼろご飯」だったし、“煎餃子”は皮が既製品のうえ餡はまんま「餃子の王将」だし、“蘿蔔餅”は焼き方がいまひとつだったし、“炒豆苗”はなんだか塩辛かった。でもまあお店のご主人や女性スタッフはみなさんフレンドリーで、とっても台湾らしい雰囲気だったのが救いだけれど。
  すみませんね、文句ばっかりのいやな客だね。

*1:もちろんお金は払う。