インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

通訳スクール

  夏休み(といっても一週だけだが)明けの昨日の授業は、北京で開かれたシンポジウムの同時通訳訓練。事前に原稿が出ていたので予習を十分にすることができ、そのぶん原稿外のイレギュラー発言*1に対応する余裕が、若干だけど生まれた。

  訓練は一人ずつ交代で同通し、ほかの人たちが聞いているというスタイル。こういうときはお互いできるだけ気づいたことを伝えあうべきで、それが通訳スクールに通うメリットのひとつなのだけれど、いつも自分のパフォーマンスに精一杯でなかなかそれができない。
  それでも昨日は、私のパフォーマンスを聞いていた同学から、リップノイズが少々気になると言われた。リップノイズというのは主に、しゃべるときに唇や舌から出る「ピチャ」とか「ピチッ」といった小さな音のことだ。これ、自分のパフォーマンスを録音して聞くときに自分でも気になっていたのだが、聞いていて確かにストレスを感じるよなあ。もっとも、訓練の後半で同通が興に乗ってくるとあまり目立たなくなったそうだ。やはりつっかえつっかえ訳していると口の動きもぎこちなくなって、無駄な音も出やすいのだろうか。
  この「興に乗って」というのも同学の評だが、なんでも私はときどき訳出が芝居がかっているらしい。学生時代に劇研などやっていたせいだろうか。最初は“低調”なのが、途中から「スイッチ入りました〜!」という感じになって、あとはイタコ状態? なんだとか。通訳者に多少の「芝居っ気」は必要だと思うが、それも程度問題。気をつけよう。

*1:……ったって、あくまで通訳者にとって。ご本人の発言にレギュラーもイレギュラーもないわなあ(^^;)。