インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

小強像蟑螂啦。

  生まれてくる子供の名前をあれこれ考える父親。「『小強(シャオチァン)』なんてどうかな」という父親に、家族が「それじゃ蟑螂(ゴキブリ)みたい」とつっこむのだが、なぜ?

  ゴキブリは生命力が強いから“小強”という説もあるのだが、どうも周星馳チャウ・シンチー)の映画『唐伯虎點秋香(邦題:詩人の大冒険)がルーツらしい。周星馳がゴキブリを“小強”と呼ぶのだ。
  鞏俐(コン・リー)演じる秋香に一目惚れした周星馳演じる唐伯虎、秋香が奉公しているお屋敷になんとか使用人として潜り込もうとあれこれ画策する。で、他にも使用人候補がいる中、「誰が一番悲惨な境遇か比べ」をして一番悲惨な者を召し抱えようということに。
  なぜか突然死んでしまう愛犬にすがって泣き、悲惨さを強力アピールするライバルに対抗して、唐伯虎は自分で踏みつけたゴキブリを身内に見立てて「小強、死んじゃダメだ〜!!」と号泣する。このドタバタシーン以降、“小強”はゴキブリの代名詞になったという。ううむ、周星馳の影響力ってすごいなあ。
  こういう背景を持ったセリフは難しい。とっさに「強(ツヨシ)なんてどうかな」「それじゃジャイアンみたい」というのを思いついたが、ちょっとマニアックな上に、よく考えたらジャイアンは「武(タケシ)」だった……。