インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

減っているわけではなくて……

  仕事先で、「中国語学校で入門クラスの生徒が減っている」という話をまた聞いた。ここも老舗の学校だ。
  とはいえ北京五輪は間近に迫っているし、書店の中国語コーナーなどを見てもここ数年は以前と比べ物にならないくらい学習書の数が増えた(しかも入門書)。何の根拠もないけれど、中国語の勉強を始めようとする人が減っているというのは腑に落ちない。

  これはやはり、googleなど検索サイトの「キーワード広告」を打っているような学校に、生徒をどんどん持って行かれているんじゃないか。こちらも何の根拠もないのだけれど。
  ためしにgoogleで「中国語 学校」を検索してみると、検索結果の一番上に「スポンサー」として三つの学校が出てくる。いずれも老舗ではない新しい学校だ。「中国語 教室」「中国語 スクール」などでも同じ。しかもそのうちの一校は、都内にある複数の老舗学校のすぐ近くにそれぞれ教室を進出させている。偶然かも知れないけれど、いや、偶然じゃないだろう。わかりやすい「営業戦略」だ(^^;)。
  一方で老舗側はというと、いまだにNHKの語学講座テキストや大手の新聞に広告を打っているという。都内の学校なのに、全国規模で発行されるメディアに広告を打つのは効率が悪いと思うのだが、どうだろう。人口が集中している都会だから、全国規模のメディアであってもそれなりの効果はあるのかな。新聞だってまさか遠く離れた地方版にはさすがに載せていないのだろうし。
  中国語は他の言語に比べて年配の初心者が多いと言われる。それで老舗学校はこれまでの広告媒体も捨てきれないのだそうだ。いわく「お年寄りはパソコンに不慣れでしょうから」。……でもそうかなあ。年配の方もけっこうインターネットを駆使していると思うけれど。私の父親もけっこうなヘビーユーザーだ。それに歳を取っても新しい外国語を始めようというくらい積極的な方たちなわけだし、「お年寄りにインターネットは無縁」という思い込みは間違っているかも知れないよ。
  もちろんキーワード広告だって万能とは言えず、特に「中国語 教室」みたいな代表的キーワードだと、クリック単価もかなり高くなるんじゃないかと思える。だからうかつなことは言えないのだが、とりあえず『グーグル』でも読んでみて下さい、と事務局の方に申し上げた。