インタプリタかなくぎ流

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与勇輝 人形芸術の世界

  お客さんに招待券を頂いたので、横浜まで展覧会を見に行ってきた。主に布を使って作られた高さ三十〜四十センチメートルほどの人形群。かつて彫刻家の佐藤忠良氏だったか、正確に覚えていないがこんなことを言っていた。
  「この人の人形は他に比べて群を抜いている。人形にありがちな『ファンシーさ』に傾かず、彫刻として自立している」
  確かに。中国のよくできた“泥人”のリアリズムにも似た、独特の雰囲気を持つ作品たちだ。