- 作者: 酒井亨
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: 新書
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現在の台湾における与党である民進党の歩みを中心に、ごく最近(今年一月あたり)までの政治・社会状況を解説した本。加えて国民党の現在や、大陸との関係、日本やその他の諸外国に存在する誤解や思い違いや皮相的な見方なども指摘してとても新鮮。著者の酒井亨氏が「あとがき」で書かれているように、ごく最近の台湾政治を分かりやすく解説した本は少ないので、とても貴重な本だと思う。
著者は新聞記者などを経て現在は台湾在住のジャーナリストで、民進党に太いパイプがある方のよう。というわけで、論調はやや、いや、かな〜り民進党にシンパシーを寄せた筆致。でもまあ、私は自分の仕事に差し障りがあるからはっきり書かないけれど(^^;)、読みながら「うん、うん、そうだよなあ」と思うところが多かった(はっきり書いてるか……)。