インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

難得糊塗

  ミクシィのとあるコミュニティで、これを日本語にすると何? というトピックが。コメントしている方の文体について行けなかったので(失礼)、そこにコメントをつけることはしなかったが、さて何が一番ぴったりくるだろう。
  直訳すると「バカでいるのもなかなか難しい」という感じだが、『國語辞典』にはこうある。

一種處世方式。指面對種種人世間的紛擾,有時不妨以輕鬆、寬容的態度對待。

  清の時代の鄭板橋という人が座右の銘としていた言葉であるよし。
  すぐ思ったのは「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」だが、これは“不入虎穴焉得虎子”でちょっとアグレッシブだ。「ケセラセラ」や「明日は明日の風が吹く」とも考えたが“聽其自然”でちょっと「ラテン系」な明るすぎる投げやりだ。もう少しこう、静かで理知的な感じのする言い方はないものか。「大智は愚の如し」“大智若愚”はちょっと高邁にすぎるし。
  この言葉を座右の銘にしている華人は多いようだから、たぶん地に足の着いた、「帰去来の辞」というか「拙を守って園田に帰る」というか、普通の生活の中で肩肘張らない、頑張らないという感じのさらりとした言葉のような気がするのだが。
  「愚直」? いや、そこまで喝破しなくても。「志は高く、腰は低く」? いや、それは飛躍しすぎだしPHP文庫入ってる。考え中。