インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

3Q得Orz

   buttwさんのところで、台湾の大学入試に「Orz」が出題された話題を知る。“哈日”もここまできたかと驚いたが、こうした表現が台湾ですんなり受け入れられるのは、きっとマンガ文化が一役も二役も買っているのだろうなあ。
  額に描かれた縦線が困惑や幻滅やしらけた雰囲気を表す*1とか、浮き出た血管を表す十字のようなマークがあるだけで怒っている顔になるとか、そうした「マンガ言語」とでもいうべきものを共有しているベースがあるから、アスキーアートや顔文字やこの「Orz」などもおもしろがって使ってもらえるのだろう。
  もっともbuttwさんによれば、この「Orz(失意体前屈)」は台湾で本来の「失意」「がっくり(いや「がっくし」か)」という意味から派生した意味に変化しつつあるようだとのこと。入試問題に出た「3Q得Orz」は“感謝得五體投地*2”となり、「Orz」が「心から感服」の意味になっている。華人にとって跪く行為は日本人以上に特別なニュアンスを持つらしい*3から、中文において「Orz」という文字列(?)が持っているパワーは日文のそれを上回るのかもしれない。

*1:ちびまる子ちゃん』などが典型。

*2:日本語にすると、う〜ん、「感謝感激雨あられ」という感じ。ちなみに“3Q”は「サンキュー」なんだそうだ。“得”は“感謝”がどれほどの程度かを示す“五體投地”を導くための助詞。

*3:例えばドタバタコメディの北京語劇を上演するとして、「お金貸して、お願い!」というセリフを跪いてやったら、日本人なら「吉本新喜劇」的なオーバーアクションくらいにしか思わないが、華人ならあまりにも卑屈で尊厳がおかされている……くらいの重さを感じるのではないか。ん〜でも、ジャッキー・チェンはその演技で結構「跪きまくっている」ような気がするが。