インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

鋼牙妹

  歯列矯正をしている最中の女の子。“牙(歯)”の表面に金属のブラケットがずらっと並んでいるからだ。他に何か特別な“含意”があるのかなと思ったが、どうやら深い意味はないらしい。
  とはいえ“鋼牙妹”という呼称には、どこか独特のニュアンスがつきまとっているような気がする。ネットで検索してみると“四眼鋼牙妹”というのもあって、これは「眼鏡をかけた歯列矯正っ娘(^^;)」。イメージとしては「牛乳瓶の底のような」分厚いレンズの近眼用眼鏡をかけ、歯の矯正をしていて、だからと言ってはなんだが見た目はあまり可愛くなくて、とても神経質で、甲高い声を出し、クラスの情報屋的役割だったり、もしくはいじめるとすぐに泣くタイプだったり……そういうキャラクターなんじゃないかな。
  『ひみつのアッコちゃん』のチカコとか、『ムーミン』のミイとか(古いねえ)、ああいう位置づけのキャラクターかなあ。どちらもさすがに歯列矯正はしていなかったと思うが。そういえば『サウスパーク(南方四賤客)』には、ずばり歯列矯正中のシェリー・マーシュという女の子が出てくる。身だしなみには無頓着で、弟をいじめてばかりいる凶暴なお姉さんだ。
  “鋼牙弟”という言い方はないのかなと思ってついでに検索してみると……おお、これもある。こちらも“憨傻的鋼牙弟”とか“個性活潑有點傻氣的鋼牙弟”とか、あんまりいいイメージではないもよう。
  歯列矯正って、最近ではずいぶんポピュラーになってきたけれど、やはりどこか人から馬鹿にされるイメージがあるのかな。うまく整理して言えないけれど、何となく障害者差別と似通った空気を感じるのは……私がまさにそういう差別意識を持っているからなのかも知れない。
  しかし、“鋼牙妹”をドラマの台詞としてどう訳せと?