インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

いま思い出した

  そういえばあのにーちゃん、三角くじの入った小さな箱を片手で二つ持っていた。

  私は自然に、手前に差し出されたほうの箱に手を入れてくじを引いたわけだが……たぶんその箱の中身はすべて二等だったと考えられる。
  だって、にーちゃんが私に向かって当選内容の説明をしている間にも何人もの客が通りかかり、そのつど彼は私に話しかけながらくじを引かせていたのだが、すべてハズレだったのだ。この間はつまり、もうひとつのハズレばかり入った箱を客の手前に差し出していたのだろう。
  二等を当てた客を「釣り上げる」までの間はその客につきっきりでなきゃいけないし、他の客にも二等が頻発するようじゃ怪しまれるものねえ*1。で、首尾よく「釣り上げる」か、私のように「バレ」てしまったら、また次の標的をみつけて二等ばかり入ったほうの箱を差し出すのだな。なるほど巧みだ〜、感動〜!!(笑)

*1:しかも二等を当てた客は、自分以外がみんなハズレを引くことで優越感をおぼえる。これも気持ちを舞い上がらせて冷静な判断をしにくくさせる効果を生むのではないか。