インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

あぶないあぶない

  ブックオフの入口で、なにやら「ご愛顧感謝フェア」みたいなことをやっていた。入店するときに抽選券を配っていて、出てきたら三角くじを引かせてくれるらしい。二束三文で本たちが引き取られていったあとの何となくむなしい気分でくじをひいたら、二等が当たった。

 特に歓声も上げない私に、「あれ、意外に喜ばれないんですね」と抽選係のにーちゃん。賞品はCSデジタル音楽放送「サウンドプラネット」のチューナー等機材一式+加入金30000円+工事料金がまるごとセットになったもの。別にいらないんだけど、まあ全部タダならもらっておいてもいいかなと思ったのだが、このにーちゃんの説明のしかたというか挙動がどうもあやしい。よくよく聞いてみると聴取料が月額6000円*1もかかるじゃないか。
  だもんで「いらない」と言うと、それまでの態度から豹変して「あっ、そうっすか、じゃ」と他の客に抽選券を配ってもうこちらには見向きもしない。あれ、私の「あたり」はどうなるわけ?……と、なるほど、これは新手のキャッチセールスだったわけだ。
  それにしてもブックオフ、こういう商売を店の入り口でさせるな。にーちゃんはあたかもブックオフの店員のような振る舞いで、「ご来店ありがとうございます」とか「いつもご利用いただいているんですか」などのセリフを弄し、完全にブックオフのキャンペーンであるかのような演じかたをしていたぞ。
  しかもこのキャッチセールス、すなわちUSENがやっているらしい「サウンドプラネット」とやらは悪質だ。調べてみると月額6000円というのは400チャンネル以上もある全てを聴取する一番高いコース。他にも安いコースがいろいろあるにもかかわらず、チューナー等のプレゼントをえさにして、一番高いコースを契約させようという魂胆なわけだ。
  紀伊國屋などの大型書店でも、各フロアのエスカレーターや階段近く*2に、語学教材などのキャッチセールスが本屋に似つかわしくない大声を張り上げているのをよく見かける。たいがい若い学生さんなどがひっかかっていて、セールスレディ*3がタメ口で学生のプライバシーを根掘り葉掘り聞いているのを横目で見やりつつ、おせっかいながら「学生さ〜ん、キャッチされちゃダメだ〜!」と声をかけたくなってしまう。
  こういう商売、まあいろんなセールス方法を考えるものだなあという一種の感動(?)があるし、最後は本人が「買う」と決めて買うのだから私がとやかく言うことはないのだが、どうにも品がないと思わないか。

*1:にーちゃんによれば、くじに当たった人は特典で月額5500円になるという。

*2:つまり客がいやがおうでも通らなければならないスペース。

*3:本屋のキャッチセールスは若い女性が多い。