インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

上達の法則

岡本浩一PHP新書/ISBN:4569621988)を読む。「認知心理学」とか「ワーキングメモリ」とか「スキーマ」とか「コード化」とか、気になるキーワードが並んでいたので購入。
よく言われることだが、語学などを一定期間学んでいると、自分の実力が伸びている(つまり上達したのだ)ことを実感できる期間と、長い間スランプに陥っているような期間とが交互に表れる。また長いスランプに苦しんでいると、ある日突然ぽーんと高みに登った自分を発見するというような体験談もよく聞かれる。
怪しげな語学教材の「もっともらしさ」をも演出するこれらの体験の背景に、最先端の研究ではどういう説明が与えられているのかな、という期待があったのだが、ちょっと期待はずれだった。大部分が「上級者はここが違う!」といったノウハウや心がけ論ばかりで、どうしてそれが有効なのかという脳生理学的なメカニズム等にまで下りていったような解説はほとんどない。もっともこれは、この本にそういう解説を期待した私が悪い。もともとそういう類の本じゃないのだ。よく見たらPHP新書だし(笑)。ネットショップで気軽にぽんぽんと本を買っていると、時々こういう見当まちがいを起こす。