インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

二番煎じ。

最近テレビでよくMVが流れている“東方女子楽坊”。もちろん“女子十二楽坊”の二番煎じで、その背景は『アジアの空の下で――台湾生活雑記』さんが詳しく紹介されている。しかしまあその曲想といい、二胡や琵琶などの古典楽器を立って演奏するスタイルといい、MVじゃ北京は天壇公園の祈年殿をバックにしているところ*1といい、そっくり。
かなり旧聞に属するが、大陸にいた頃はよくこうした二番煎じにツッコミを入れておもしろがっていた。
なかでもダントツの二番煎じは王菲フェイ・ウォン)の向こうを張った“王菲”だが、それ以外にも“能人居”やら“肯徳鶏*2やら、天津の有名な “狗不理包子”をまねた“猫不聞餃子”だの“猴不吃麻花”だの、とにかく枚挙にいとまがない。
しかも、それらがいずれも使用差し止めの仮処分だの「本家・元祖争い」だのに発展したという話を聞かず、これも自由競争のうちと捉えられているフシがあるのが理解に苦しむ。社会全体で一種の「まぁしょうがねぇなあ、オレだってマネしたいもの」的共通認識ができあがっているというか、なんともおおらか*3。ほめている場合じゃないが……。
以下は最近見つけた二番煎じ。

 

▲左の“全家”は日本の「ファミリーマート」、これは「ホンモノ」。右の“銓家”も発音は同じ“Quan2 jia1”。

*1:女子十二楽坊”は万里の長城だった。

*2:それぞれ北京の羊しゃぶしゃぶ鍋の老舗“能仁居”とケンタッキー・フライドチキン“肯徳基”のもじり。発音が同じで一文字だけ違う。

*3:もちろん厳密には違法で、訴訟などになっているケースもあるのだろうけれど。