インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

プラント施設の試運転に関する官庁申請関係の会議、逐次通訳。官庁側から試運転の詳細な手順書を求められた台湾側、これを日本側に作らせたい。日本側はいろいろな思惑から台湾側で作ってほしい。双方の思惑が真っ向から対立して剣呑な雰囲気に。
今日は台湾側に少々「階級」の高いお偉いさんが参加していた。普段は極めて紳士的なこの方、今日はどういうわけか日本側が意図的にサボタージュしていると誤解し、大声で怒鳴り始め、口を極めて日本側を批難。日本側も一気に態度を硬化させる。
正直、今日の会議は最初「なかなか訳出がスムーズにいっているな」と自分でもまあまあの出来だと感じていた。こういうときに限ってなぜか思いもよらない伏兵が潜んでいる。「マーフィーの法則(死語)」みたいなものだね。
激怒しているお偉いさんを「ひ〜、すみません、すみません、ちょっと私に通訳する時間を与えてください」などと言いつつなだめ、訳出する。
そのあと台湾側の部下が誤解である旨おずおずと説明し、何とかおさめてもらった。まあ会議終了後は「私のmiss understandingで申し訳ない」などと日本側代表と英語で会話していたから、あとに響くことは恐らくないだろう。だが、今日の会議は結局平行線のまま物別れに終わった。
……それにしても、んな目んたま見開いて、顔を真っ赤にして、私をにらみつけつつ怒るのはやめてくださ〜い。
え〜、言っても詮無いことだとはわかっておりやすが、発言してんのはあっしじゃなくて、あっしのご主人様なんでやすよ。あっしを北京語で怒鳴りつけても意味はないんでやす。そこんとこよろしく(死語?)。