インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

no name

“no name”どんな顔だか、ぜんぜんわかりません。シルエットはなんとなく范植偉に似ている。今ひそかに売れているアルバム。いや、すでに「ひそかに」ではない。CDショップの棚でもベストテン入りし出したし、平積みになっている店もある。
アルバムの名前が“no name”、歌手の名前も“no name”。CDジャケットも中の歌詞集も、写真は全て顔の一部か逆光ばかり。若い男性だということがわかるだけの「覆面歌手」。台湾ポップス界のエラリー・クイーンか(笑)。プロデューサーは李偉菘(ポール・リー)と李偲菘(ピーター・リー)。うまい売り出し方を考え出したものだ。
この“no name”くん、歌がうまい。なんでも2000年にコンクールで一番になって、レコード会社と契約寸前までいったのだけれど、いろいろあってチャンスを逃し、その後は兵役についてつい最近除隊になったばかりなのだとか。現職はサラリーマンだそうな。う〜ん、なかなかカッコいいではないか。
こちらでちょこっとだけMVを観ることができます。http://stars.udn.com/udnstars/Download/DLIndex.do?contID=000000002681
アルバムに収められた曲はどれも洗練された雰囲気の、安心して聴ける曲ばかり。特に強烈な印象を残すわけではないので今後は未知数だが、匿名にして歌だけで勝負! という心意気は伝わってくる。私はひねくれものだから、こういうこだわりは……好き。