インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

どんな質問にも明るくそつのない受け答え。けっこう貫禄があって、好感度良好でした。朝、出勤前に東風電視台を見ていたら、モーニング娘。安倍なつみがゲストで登場。通訳者を介して、司会の女性とかなり長い間会話していた。シルク・ド・ソレイユの「アレグリア2」台湾公演の宣伝で来台したん……ですよね、id:buttwさん(d:id:buttw:20040825)。
生放送(の再放送)のようで、逐次通訳の過程をまるまる放映している。通訳者も出演者のひとりという扱いだった。珍しい。
“珍珠奶茶”を勧められる。司会の女性がストローの上を手のひらでぽんと叩いて刺していた。こうするとうまく刺せる上に、上品。さすが地元の方はわかってらっしゃる。シャープペンを押す手の形で、女性が親指立ててストローを「ぶっ刺し」ているのは、少々迫力がありすぎて、ひく。元サッカー日本代表監督フィリップ・トルシエの通訳者だったフローラン・ダバディのような例を別にして、通訳者とその通訳の過程(特に逐次通訳)がテレビでこれほど前面に出てくるのは珍しい。ひと頃のニュースステーションくらいのものではないか。
安倍なつみが「パールミルクティーを飲みました。大好きです!」と言えば“珍珠奶茶”が差し入れられ、「飲茶も好きです!」と言えば“鳳抓(ニワトリの足の煮込み)”を勧められ、と台本通りなのだろうけどなかなか楽しい。……が、後者を食べるときには安倍なつみ、明らかにひいていた(笑)。
一番手前が通訳者。後ろ向きの写真でごめんなさい。通訳者はぼそぼそしゃべっていたので聞き取りづらかったが、わりと忠実に訳していた。テレビでの生放送、私にやれと言われたら(言われないが)緊張してあそこまでのデリバリーなどおぼつかないかもしれない。もしくは声が大きすぎて、「あんた、目立ちすぎ!」と言われるかな。
通訳学校でよく言われることだが、他人の訳出を聞いていて「この人、ちょっとへただなあ」と思ったら、だいたい自分と同じくらいのレベル、「自分と同じくらいだな」と思ったら、その人は自分よりはるかにデキる人なのである。なぜって、他人の訳出は客観的・批判的に聴くので欠点が見えやすいからだ。