インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

ざれごと。

ticao.jpgアテネオリンピックの話題が新聞に毎日掲載されている。台湾は野球や卓球やアーチェリーが強いようで、テレビでも「中華隊、がんばれ!」などというタイアップCMをよく目にする。
顔のいかつさゆえ、初対面の人には必ず「何かスポーツやってる? 柔道?」と聞かれる私だが、実はオリンピックにはそれほど興味がない。だもんで、職場の話題について行けなくて困る。
大陸にいたとき、体操の世界選手権が天津で開催され、私はNHKの現地通訳者、いやコーディネーターとして雇われていた。いやもうこの時は、天津から衛星回線で一分一秒たりとも狂うことなく日本に電波を飛ばすために東奔西走、ほんっっとに苦労した。たいへん失礼ながらその時、漠然と私の胸によぎった思い。
北京五輪が実現しても、現場で働くのはかんべんして」(笑)。
果たして2008年のオリンピック開催地が北京に決定し、折からの北京語学習ブームである。ここから想像できるのは、「北京語通訳・翻訳業界が荒れる」ということだ。駆け出しの私がこんなことを言うのも非常におこがましいが、きっと経験不足の新参者がどっと流れ込んできて、五輪関係以外でもパイの取り合いが演じられることになるのだろう。価格破壊も今よりもっと進行するかもしれない。そしてその余波は、北京五輪が終了した後も数年は続くかもしれない。
というわけで、私がいま考えているのは、フリーランスとしてどうやってこの数年にわたる大波をやり過ごすべく仕事をつないでいくか、ということだ。もちろん、大波をかぶってもびくともしないくらいの高い実力を養っていかなければ、という自戒も込められている。
いやいや、いくらオリンピックが世紀の祭典だからといって、別に日本と中華圏との関係はオリンピックだけじゃないんだから、そんなの杞憂だよ、と言う友人もいる。こんなことを考えていると、Kaorinさんのおっしゃるように「マイナスはマイナスを引きつける」のかもしれない。杞憂だといいけど。