インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

台湾の国内線

台北に出張。某所で某政府機関の某氏と謀議(こればっかり。守秘義務があるので詳しく書けない)。後半は会食をしながらで、当然のことながら山海の珍味を前に「おあずけ」状態で通訳。私は食いしん坊な人間なので、ちょっとつらい。
今回は事情があって台南と台北を飛行機で往復した。台南空港は軍民共用空港で、あちこちに歩哨が立ち、迷彩色の建物があり、天井に土盛りしてカモフラージュした戦闘機の格納庫が点在している。
それにしても台湾の国内線は便利だ。満席でなければ、予約無しで空港についてもすぐに乗れる。ほとんど電車感覚。現在国内線は、遠東(FAT)・立榮(UIA)・復興(TNA)・華信(MDA)の四社が運行している*1が、どれに乗っても料金は同じ。機内サービスも四社で協議の上統一されていて、高雄や台南から台北へだとおしぼりと飲み物しか出ない。以前はサンドイッチなどが出ていたこともあるが、四社「せーの」でやめたそうだ。
本来なら四社でサービスや料金を競うべきだが、あまり値引きしてその分機体の点検や整備がおざなりになっても怖い。以前はもっと航空会社が多くて、現在の姿はこれでも淘汰された結果なのだそうだ。台湾はもうすぐ新幹線が開通するが、そうなるともっと淘汰が進むのだろうか。

*1:台南・台北間は三社。