インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

萌起來了〜!

「イケてな萌え」「突っ込み萌え」という言葉をid:michiyonさんのところで知る(id:michiyon:20040603)。すばらしい言語感覚だ。その昔林憶蓮サンディ・ラム)や李迪文(ディック・リー)あたりからアジアン・ポップスにハマってはや幾星霜、なぜハマるのかをこんなに的確に表現した言葉をほかに知らない。いや、もちろん私のスタンスは違うという方もいるだろうが、最初は「なんだこれ」などと笑いながらツッコミを入れていたのが、何度も見聞きするうちに気になりだし、「いや、話のネタにね」などといいつつCDを買い求め、どんどん深みにはまる……というのは確かにある。
香港スターが日本で“演唱會(コンサート)”を開く。彼らが曲の合間に、覚えたばかりとおぼしきつたない日本語で「ハイ〜、どもどもども〜、ありがとごじゃま〜す*1」なんつった日にゃ、涙流して「がばい〜ん!*2」と全面的に萌えてしまうのだ。ムリヤリつきあわせた、アジアン・ポップスにぜんぜん興味のない会社の同僚は引きまくっているにもかかわらず、だ。
日本で活躍している徐若瑄(ビビアン・スー)にしても謝昭仁(チューヤン)にしても、日本語が上手だが、ときどき危なっかしいしゃべりかたをする。そこがかわいくて何かの琴線に触れる。もしくは「おいおい、んな日本語ね〜よ!」などと突っ込む。これみんな「イケてな萌え」「突っ込み萌え」なのかもしれない。
と、ここまで書いて「イケてな萌え」「突っ込み萌え」という発言があったら、どう通訳しようと考えた。とりあえず定訳などないから説明的にするしかないだろうが、ううむ、難しい。「萌え」からして難しい。で、まあ北京語にも「催す」といった意味で“萌起”という言葉があるから*3、もしやと思って“萌起來”で検索してみる。そうしたら、すでに「萌え」の意味でいっぱい使われている。他にも“萌啊〜!”“大萌〜!”“超萌〜!”“非常萌〜!”などが。もちろん“哈日*4”のみなさんなんだろうけど。
でもコミケなどで通訳をする機会があれば別だが、普通はこのまま通訳には使えないだろうなあ。ちょっと訳語を考えてみよう。

*1:その昔、郭富城(アーロン・クォック)の演唱會における実況でございます(^^)。

*2:唐沢なをき風。

*3:確か以前“萌起憐憫之情(憐憫の情を催す)”などという表現を目にした覚えがある。

*4:日本びいき。