インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

朝からまたまた消耗する会議。ある施設の操作方法に関する日本側と台湾側の協議だが、ここ半年近く、もう数え切れないほどこの内容を討議してきて、未だに最終案ができあがっていない。施設の稼働そのものが遅れることもさることながら、人件費等のコストだってばかにならないと思うのだが。
特にここのところ、双方が双方の原則から一歩も退かず、お互いに言質を取ろうと腹のさぐり合いをしているので、すでに何度もなされた主張をそのまま繰り返してお互い砲撃しあっているだけ、の感が強い。聞く方も「ああ、またあの主張か」とうんざりしながら聞いているだけなので、はっきりいって全部訳出する必要もないくらいだ。双方の主張を「日本側の発言イ・ロ・ハ・ニ……」「台湾側の発言a・b・c・d……」と箇条書きにして全員に配布しておき、通訳者が「はい、いま日本側がイです」「続いて台湾側がc」などと記号を伝えるだけでこと足りるんじゃないか。
もちろんそれは冗談で、実際には律儀に全て訳出する。なにせこれらの発言、何十回も訳しているから、訳出の方もかなりリファインされて、今では自分でもほれぼれするくらい的確に訳せる。……って、ぜんぜん自慢にならないけど。
これを昼の一時過ぎまでぶっ通しでやって終了。遅々として進まぬ議論に出席者全員がかなりイライラしており、「早く訳して!」などと通訳者にあたる人も。事務所に帰り、遅い昼食をとる。午前中だけでどっと疲れた。