インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

明天過後

封切りされたばかりの“The Day After Tomorrow”を觀る。初日だったので映畫館は超滿員。ずいぶん前から預告編を流していたからなあ。ことの發端から顛末までとてもわかりやすく紹介されていたので「この預告編だけで映畫のストーリーをほとんどカバーしたんじゃないの?」と皮肉を言っていたのだが、果たしてその通りだった(笑)。科學者たちが氣象の異常に氣づく。動物たちの異變が始まる。各地で異常氣象が頻發し、科學者は副大統領に住民の避難を進言するが經濟的損失を理由に拒否される。やがて全世界規模の巨大災害に見舞われ……。途中に科學者の息子とガールフレンドのエピソードを入れ、お約束のキスシーンも忘れないあたり、もう典型的なハリウッド映畫。巨大な龍卷や巨大な津波が押し寄せるシーンはさすがにリアルで引き込まれるが、“Twister”や“Deep Impact”などどこかで觀たような光景。ここまで話をひろげて、最後はどうまとめるんだろう、と思っていたら、大統領が死んでその後を引き繼いだ副大統領が國民に向かって高邁な演説をして終わり。
これって同じローランド・エメリッヒ監督の“Independence Day(ID4)”と全く同じシメかたじゃないか。薄っぺらい人間讃歌を聞かされたって全然感動しない。凍りついた後の世界、ということではスティーブン・スピルバーグ監督の“A.I.”の方がその不氣味さ、不條理さ、やりきれなさで上をいっていたし、あの映畫の方がいろいろなことを考えさせられた。
まあ、難しいことは考えず、パニックに題材をとった娯樂映畫だと割り切ればよいのですね、はい。