インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

もてなし方はもう少し考えたほうがいいですよ。

この現場で二年近く電氣回路關係の仕事してきたエンジニアが、任務を終えて日本に歸ることになり、地元のサブコンが別れを惜しんで送別會を開いた。いつも彼の通譯をしてきた私も呼ばれてしまう。「呼ばれてしまう」などと、まるで私が送別會に出たくないかのようだが、彼の送別會にはもちろん出たい。しかし今日の酒宴(つまり接待)を主宰している地元のサブコンが問題なのだ。
この業者は地元の有力者が經營している電氣工事會社で、社長も若い衆もみんな働き者でいい人ばかりなのだが、酒量の多さが尋常じゃない。飮みに行く前には必ずビールの大瓶を三本あけてから出かけるという、「マグマ大使」に出てくるゴアそっくりの社長を筆頭に、若い衆もとにかくものすごく飮む。もう「ザル」なんてもんじゃない、網すらないただの「ワク」だ、あれは。
で、われわれにもその酒量を要求するものだから、彼らと飮んだ翌日は二日醉いどころか三日醉いでも濟まない。まともにつきあっていたら肝臟がもたない。それに私はなぜかいつも彼らの餌食にされる*1。前回は「鋼管ショー」のおねいさんに上半身剥かれて馬乘りになられたし*2、その前は「KTV」のおねいさんにやはり上半身剥かれてTシャツを破かれた*3
彼らに惡氣はもちろんなくて、田舍の企業だとまだこういう「濃厚サービス」が顧客に喜んでもらえると思っているところがあるのだ。ただしはっきり言ってこういう接待は時代遲れ。おじさま方はともかく、私も含めて最近の若い世代はあまりこういうのを好まない。ましてわれわれは外國企業であり、そんなに羽目を外せるものではないのだ。大陸の方では最近、日本人の風俗的な側面がやや恣意的・意圖的ではあるけれど喧傳されていることでもあるし。私もそれとなく「もうこういうのはあまり喜ばれないですよ」と臺灣の彼らに傳えるのだが、まあまずわかってもらえない。
はい、今日もしこたま飮まされました。でも今日はさいわい剥かれませんでした。

*1:ほかの日本人は言葉が通じないから、多少は外國人に接するという遠慮があるのだろう。そこへ行くと私はもう現地人扱いだから……。

*2:しかも同僚に證據寫眞を撮られ、その後たびたび「社内メールに公開しちゃおうかな」と脅され……(笑)。

*3:おまけにその服を天井から吊ってあるテレビの上に放り上げられて返してもらえず……(しくしく)。