インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

chuka.jpg『中華中毒』(村松伸ちくま学芸文庫/2003年)を読む。香港の九龍城砦、北京の紫禁城天安門広場、ベトナムのフエからソウル・琉球・江戸の空間にいたるまで、中華的空間の現れ方を読み解き、文様やら盆栽やら桃源郷やら怪石趣味やらを縦横無尽に語り尽くす、オタク的なパワーにあふれる本。文庫版なのに千五百円もする。それだけ図版も多数盛り込まれていて楽しい。ただちょっと文体のアクが強くて読み進むにつれてつらくなり、最後の小説仕立ての部分はいささか興ざめ(失礼)。