インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

朝から二時間ほど「濃ゆい」会議、逐次通訳。主に政府機関との折衝に関する内容だが、日本側も台湾側も熱くなっていて、通訳者の訳出が終わるのを待ちきれない様子。特に日本側の代表、この年配のおじさんは話がかなり回りくどいので、なかなか意図するところが台湾側に伝わらない。伝わらないとだんだんイライラしてきてさらに声がうわずり、さらに回りくどくなる。
本当は御法度なのだけれど、私はこの方にだけは「まだ訳し終わっていません。お待ちください」とか「もう少し落ち着いてください」などと口を出さざるを得ない。かなり通訳しにくいタイプの発言者だ。
だが、この方、他の人にはない特徴がある。それは常に対話の相手に向かってしゃべるということだ。ふつう、話が通じずに焦ってくるとますます話し相手ではなく通訳者に向かってしゃべるようになりがち(id:QianChong:20040331#p2)なのだが、この方はまるで自分の日本語が直接相手に通じているかのように情熱的に話す。訳出を待てなくなるのもそのためだ。けっこう一本気な、裏表のない人なのかも知れない。