インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

嘉義の研究施設に出張。日本側と台湾側の研究所がそれぞれ行った分析結果の交換報告会、逐次通訳。以前に一度同じような報告会をやっているので、ステンレスの材質に関する難しい言葉が飛び交ってもとりあえずあわてない。あわてないけど単に表層を理解しているだけで、本質的にそれらがどういうものだか、私はたぶん全体の十分の一も理解していないと思う。
今日は全部で五時間半ほどしか通訳をしていないが、非常に疲れた。それは今朝タクシーで二時間ほどかけて嘉義まで来たからだ。私は一番「下っ端」になるらしく、後部座席の真ん中に座ったが、背中のところが盛り上がっていて両側もきつく、とにかく座り心地が悪い。これで二時間(運悪く高速道路が工事中で渋滞していた)、体力をずいぶん消耗してしまった。
以前何かの本で読んだが、トップクラスの通訳者になると移動は必ずグリーン車や、飛行機ならビジネスクラス以上と指定する方も多いのだそうだ。これは贅沢やわがままではなく、通訳者は現地についてからが勝負なわけで、それまでなるべく体力をそがないようにするためなのだとか。私は駆け出しなのでそこまではとても要求できないし、する気もないが、せめて電車で落ち着いて移動させてほしい。はやい上にタクシーよりずっと安い。