インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

午前中、短めの会議がふたつ、逐次通訳。昼からは長めの定例会議と短めの資料説明。合間に翻訳。立て続けでちょっと疲れた。
そのうちのひとつの会議では、参加者の一人がいきなり「みなさんご承知のように、ガスの吸着におけるファンデルワールス表面積は……」などと話し始め、さすがに「それ、何ですか?」と聞かざるを得なかった。
だがこの人の話、ストーリーは一貫していて、要するに「活性炭のような素材は、たった一粒でも内側に非常に複雑かつ微細な穴が無数にあいているため、その表面積は何百平方メートルにもなる。そこに分子がびっしり並んで『吸着』されているため、ちょっとやそっとではなかなかきれいにパージしきれるものではない」というお話。こういう頭の中にパッとイメージの思い浮かぶ発言は、多少専門用語が難しくても何とかその意図するところは伝えることができる。これは通訳者が優れているからではなく、発言者の話し方が非常に整理されてわかりやすいからだ。
会議のあとで興味を持って、発言に出てきた専門用語を調べていたら、なんと「日本吸着学会*1」というのがあった。いろんな分野にその道の専門家がいらっしゃるのだなあ。

*1:http://www.chem.kumamoto-u.ac.jp/~jsad/index_j.html