インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

全部ハズしました。

fapiao.jpg台湾のコンビニやスーパーやデパートで買い物をすると、どの店でも同じような“収銀機統一發票”というレシートをくれる。上に八桁の番号が打ってあって、これは籤になっている。年に六回、ふた月ごとに財政部から当選番号の発表があって、発表の朝はみんな束ねておいた以前のレシートを持ち出して、番号の確認に余念がない*1
今年一月・二月期の当選番号発表はずいぶん以前にあったのだが、仕事にかまけて確認していなかった。で、今日いそいそと確認。はい、全部で九十二枚、ひとつも当たっていません。
今回は惜しくも逃したが、この「籤」、最高の特等に当たると二百万元(約七百万円)ももらえる。私はこれまでに末尾の四桁がぴったり同じで千元当たったことがある。他に末尾の三桁が同じで百元も一回。
王文華 *2 氏が《寶貝,只剰下我和你》で “統一發票有幾個功能:第一,它是一種自動的日記。”と書いていた。レシートが「自動日記」とはうまいことを言う。たしかに番号をつき合わせながらレシートに打刻された品名を眺めていると、「ああ、こんなもの買ったなあ」とそのころを想い出す。
もっとも王文華氏は、これは日記だから人には見せない方がいい、と忠告する。でないとパートナーから“5月6號我在美國,你怎麼會有『強力殺精』的必要?”などと、つまり「この日は国外にいたのに、どうしてこんなもの買う必要があったのよ?」と責められる羽目になるから、なんだそうだ。『強力殺精』は、まあ、“保険套”の一種ですね。

*1:「どうせ当たらないから」とか「めんどくさい」などと言ってレシートを寄付する人もいる。店にはたいていそのための箱が置いてあって、万一当選したらチャリティに回される仕組み。

*2:蛋白質女孩》が大ヒットした若手の作家。一年くらい前にこの作品の日本語訳が進んでいるという噂を耳にしたけど、もう出版されたのかな。