インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

文藝雑誌の《INK 印刻文學生活誌》を読む。この雑誌は毎回一人の作家を取り上げて特集を組むが、今月号は“邂逅。村上春樹”。日本の作家はこれが初登場となる。村上作品の英語への翻訳者として知られるJay Rubinの“僕的誕生”と“當我六十四歳時”(ともに周月英翻訳)、莫徳琳の“聽見100%的村上春樹”、藤井省三の“村上春樹與東亞”(張季琳翻訳)などのほか、“激發小説創作靈感的重要角色”、“村上春樹作品與人物的命名由来”といった記事が読める。
実際、両岸三地での村上春樹の人気は、他の日本人作家と比べても群を抜いている。すでに全集が刊行されており、書店でもかなりのスペースを割いて本が置かれ、以前若い人たちの間で“非常村上(すっごく村上)*1”という流行語まで生まれたほどだ。

*1:1989年に台湾で『ノルウェイの森』が翻訳出版された際、若者を中心に熱狂的な歓迎をもって迎えられた。その際に流行した言葉で、おしゃれで洒脱で都会的センスにあふれていることを指す。