インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

さらに明日も会議

今日の会議も非常に消耗した。例によってできるだけ“低調”に体力を温存しようとしたが、さすがに最後の一時間くらいはつらかった。しかも休み時間に別室に呼ばれて個別折衝や腹のさぐり合いがあり、それにも通訳者としてつかなければならないので、実質的に休みがなくなってしまう。
台湾側プラントのQさんらは、「ウチに対するいちばんの功労者は彼だ、功労賞というのがあれば彼にあげたい」などといい、ポケットマネーをH處長に提供して私に贈るように言っていたが、んな金などいらんからもっと生産的な発言をしてほしい。
確かに私は日本企業側の通訳者で、べつに台湾側の利益を代表するわけではない。ここが台湾のおおらかなところだが、こんな重要な、将来何億も動くような交渉の席でさえ、自分たちの通訳者を置かないのだ。すべて私が通訳を受け持っている。ちょっと考えると台湾側にとって不利だと思えるが、しかしそうでもない。通訳者として発言者の意図を曲げて伝えるなどとてもできないし、それに意図と違うことを訳出することの方がよほど難しい。どんどんつじつまが合わなくなってくる可能性があるからだ。発言に忠実に訳出することだけが私たちの役割であって、それ以上でも以下でもない。とはいえ、自分で言うのも何だけど、私はきちんと台湾側の言い分も伝えることで彼らの利益もずいぶん確保してあげていると思う。このプロジェクトが終わったら、やっぱり表彰してもらうかな。