インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

芝居

ネット動画に見る通訳者のイメージ

先日Twitterで「 #一般人の方が時々誤解しておられること*1」というハッシュタグを見かけ、私もこんなツイートをしました。話せれば、訳せる。#一般人の方が時々誤解しておられること pic.twitter.com/ywcRh2KUaj— 徳久圭 (@QianChong) 2018年7月18日「話せ…

京劇の「覇王別姫」と能の「項羽」

「覇王別姫(はおうべっき)」といえば、陳凱歌監督の映画「覇王別姫 さらば、わが愛」でも有名な京劇の演目です。楚の項羽と漢の劉邦が戦い、最後は項羽が追い詰められて虞姫(虞美人)と愛馬・騅と別れる……という悲劇。「四面楚歌」という成語の元になった…

しまじまの旅 たびたびの旅 33 ……飛び込みでバレエを観に行く

「コペンハーゲンの銀座歩行者天国」的なお買い物ストリート「ストロイエ」を歩いていたら、その終点に王立劇場の建物がありました。観光シーズンではないこの時期を狙ってか、市内はあちこちで改修中で、劇場前の広場も大規模に掘り返されていましたが、そ…

しまじまの旅 たびたびの旅 19 ……臺中國家歌劇院

台中でぜひ行ってみたかったのはここ、近年竣工したばかりの台中国家歌劇院です。あいにくお天気が悪くて写真も暗めですが……。 www.npac-ntt.org casabrutus.com伊東豊雄氏設計の、この建築、巨大な生物の胎内にいるような有機的な曲線が、全体を眺めても、…

塩津哲生師の神舞

先日見に行ってきた「若者能」の番組(プログラム)でもう一つ、どう言語化してよいかわからず、エントリに載せなかったものがあります。塩津哲生師の舞囃子『高砂』です。だって「すごい」としか言えないんだもの。「すごいものはすごい」のだから「すごい…

若者能

「若者能」を見にいってきました。wakamononoh.jp能楽喜多流シテ方の塩津圭介師が中心となって、学生さんや社会人が実行委員会形式で毎年行っている能楽入門的なイベントです。入門編とはいえ、番組(プログラム)は解説に始まって舞囃子、狂言、能と盛りだ…

差異を認めて知ろうとすること

見逃していた正月時代劇の『風雲児たち~蘭学革命篇(らんがくれぼりゅうしへん)~』、NHKオンデマンドに早くも上がっていたのでさっそく視聴しました。 http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017084181SC000/index.html?capid=sns002 みなもと太郎氏の同名…

神の雫

先週の火曜日から、ドラマ『神の雫』が始まりました。 http://www.ntv.co.jp/shizuku/ パソコンで録画しておいた第一回目を先日ようやく見たのですが……ううむ、主人公・神崎雫を演じる亀梨くんの演技はまあコメントするのも野暮というものですが、わはは、ツ…

火宅か修羅か

題名からも分かるように、壇一雄の『火宅の人』に想を得たらしい平田オリザ作の青年団公演。例によってせりふのリアリティを極力追求した、抑えに抑えた演技がじりじりと一時間半続く。音響は一切なし。照明の変化も一切なし。ある旅館に集う、それぞれに訳…

夏の夜の夢

ジョン・ケアード演出のシェイクスピア劇。 【ネタバレがあります】 バンドの生演奏やダンス、歌などを取り入れた楽しい舞台。回り舞台を使った装置は、ほどよく現代的、ほどよく古典的で分かりやすい。シェイクスピア劇は様々な方法がやり尽くされているか…

下周村

「青年団」の平田オリザと北京人民芸術劇院の李六乙が共同で戯曲を書き演出するというプロジェクト。日中双方の俳優が出演し、日本語と中国語が混在したセリフになっている。 【ネタバレがあります】 劇場に行ってみると一番前の席で、シートに資料が置いて…

コペンハーゲン

1941年の秋、ドイツ人物理学者ハイゼンベルクが、ユダヤ人物理学者にして師でもあるボーアの自宅を訪れる。食事の後、ほんの十数分間の散歩から帰った二人はただならぬ様子で、かつて共同で量子力学を確立した二人はこの日を境に袂を分かってしまう。 二人の…

わたしは血

ヤン・ファーブルが演出・構成した舞台。演劇というかダンスというか、パフォーマンスというかインスタレーションというか、とにかくまあ「舞台作品」としか言いようのない作品。 http://www.saf.or.jp/p_calendar/geijyutu/2007/d0216.html 【ネタバレがあ…

タカトシ寄席 欧米ツアー2006

「芝居」じゃなくて、漫才のライブ。しかも劇場に見に行ったんじゃなくてDVDを借りてきたんだけど。 【ネタバレがあります】 タカアンドトシが新作漫才をカウントダウン方式で十本連続披露するという、すんばらしい企画。 おなじみ「『○○か!』漫才」もあれ…

ソウル市民三部作

平田オリザ作・演出の青年団公演。日本の植民地支配下にあるソウルで文房具店を営む篠崎家、その1909年から1929年までを描く、『ソウル市民』、『ソウル市民1919』、そして新作『ソウル市民 昭和望郷編』の三部作連続上演だ。 http://www.seinendan.org/jpn/…

ナイス・エイジ

ナイロン100℃の公演。例によって長大な上演時間だが、シリアスとギャグが間断なく織り交ぜられ、時間の長さを感じさせないおもしろさ。 舞台装置にも音楽にも映像にも手がかかっていて、しかもそれがすごく誠実な「手作り感覚」……と言っちゃうとチープな印象…

タンゴ・冬の終わりに

二十年前に渋谷のパルコ劇場でこの芝居を見たときの衝撃といったらなかった。今でもいろいろな場面をありありと思い出せる。そんな思い出の作品が同じ蜷川幸雄演出で再演というので、チケットぴあのプレリザーブに申し込んでおいたのだが、抽選結果ははずれ…

書く女

二兎社の新作、今回は樋口一葉の日記を題材にした二幕もの。 【ネタバレがあります】 平日のマチネだからか、満員の場内はかなり年齢層が高かった。本当は九日の「体育の日」にチケットを取ってあったのだが、出張で行けなくなったため派遣先の先生に差し上…

クラウド・ゲイト舞踊団

台湾の林懐民率いるダンス・カンパニー、クラウド・ゲイト舞踊団(雲門舞集)の公演。「行草三部作」のうち「行草・貳」と「狂草」が日本初演というので見に行ってきた。 中国拳法でよく見かける、足を高く上げて手のひらにパンと当てる動き(あれは何という…

歌わせたい男たち

出張前に観た二兎社の公演。久しぶりにベニサン・ピットへ行った。 「日本では先生が国歌を歌わないと罰を受ける」という話。チラシによればもともとこの公演はロンドンの劇場との提携公演になるはずだったのだが、このテーマがあまりにも「普遍的じゃない」…

久しぶりの台北。

台北に芝居を見に行く。中正記念堂の前にある国家戯劇院で上演される『半生縁』。今日が千秋楽だ。言わずと知れた張愛玲の小説が原作。ヒロインは劉若英(レネ・リウ)が演じる。初演時に見逃したので、今度こそはとかなり前からチケットを押さえていた。 三…