インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

たび

Simon Stålenhag 氏の世界にひかれる

スウェーデンの画家で Simon Stålenhag という方がいます。私はずいぶん前にネットでこの方の絵を見かけて、その独特の世界観に引き込まれてしまい、画集こそ持っていないのですが、ちょくちょく氏のウェブサイトに行ってはその作品の数々を眺めています。ww…

「人となり」を知れば見方が変わるかもしれない

作家の林真理子氏が『週刊文春』で、最近ハワイでは中国人と中国語が「幅をきかせている」という書き出しのエッセイを寄せたことに対して、ネット上で「ヘイトスピーチではないか」批判されていました。すでにひと月以上前の話題ですが、今さらながら知った…

「公衆サウナの国」における相互信頼と自律にひかれる

こばやしあやな氏の『公衆サウナの国 フィンランド』を読みました。日本の銭湯文化とも通底するようなフィンランドのサウナ文化について、豊富な図版とともに紹介した楽しい一冊です。 公衆サウナの国フィンランド: 街と人をあたためる、古くて新しいサード…

あと20年しかない

最近「あと20年しかない」とよく思います。自分の人生があと20年しか残っていないという意味です。知人や友人にそう言うと、「年明け早々、ネガティブなことを……」とか「言霊ってこともあるから、よしてよ」などとたしなめられるのですが、いえ、これはネガ…

しまじまの旅 たびたびの旅 85 ……旦過市場

北九州市は小倉北区の「旦過(たんが)市場」に行ってきました。ふだん人混みは苦手だといいながら、こういう古くからの市場を見て回るのは国内外を問わず大好きです。 魚介類が新鮮です。年末で、マグロとブリとフグばかりが目立つ印象ですが。間口が1.5mく…

しまじまの旅 たびたびの旅 84 ……門司港の天麩羅屋さんと焼き芋屋さん

帰省するときはいつもスターフライヤーを使っているのですが、この十月から北九州・台湾間へ就航したのを記念してか、機内のビデオ放送で北九州観光の特別番組をやっていました。歌手のジュディ・オング(翁倩玉)氏が案内する、中文字幕つきの門司港近辺ガ…

しまじまの旅 たびたびの旅 83 ……薄味のとんこつに癒やされる

年末の帰省ということで、北九州市にやってきました。帰省でいちばん楽しみなのは家族に会うこともさることながら、本場のとんこつラーメンを食べることです。今回も北九州空港から実家に向かう途中で、もうお目当ての一軒に寄ってしまいました。帰省して食…

「どゆこと?」を生まないシンプルさがほしい

先日、都営大江戸線の新宿駅改札を通りかかったら、東南アジアからと思われる観光客のご夫婦に遭遇しました。券売機の前で困ってらっしゃる様子だったので、簡単な英語でお手伝いしたのですが、確かにこれは困るでしょうねえ、と思いました。お二人は地下鉄…

繊細でこまやかで美しい中国にひかれた

以前、日本で中国語を教えながら事業もなさっている中国の方とお話しする機会がありました。北京出身のその方は「北京があまりにも急速に変わるので、正直に言って悲しい。私の北京はどこに行ったの? という感じ」とおっしゃっていました。ちょうど吉川幸次…

ご主人と呼ばれて困惑する

昨日、Twitterのタイムラインで拝見した、こちらのツイート。帝国ホテルのサービスそんなにいいかな? 私が一番このホテルで嫌いなのは自分が出したクレジットカードを男性に返す習慣。クレジットカードを身内とはいえ本人名義以外に返すの本当に不安になる…

ポルトガルのワイン飲み比べ

ポルトガルのワインと料理を楽しみながら、彼の地の食文化を知るという集いに参加してきました。編集者・ライターで「ポルトガル食堂」を主宰されている馬田草織氏とIDÉE SHOP共催のイベントです。イベリア半島の西側、南北に細長く伸びる国土のポルトガルは…

思いがけずかなった墓参

今年の二月に、こんなエントリを書きました。昔とてもお世話になった、今は亡き画家ご夫婦の思い出です。qianchong.hatenablog.com「先生の墓所も知らない私のささやかな夢は、いつかアッシジに行ってこの風景を探し出し、そこで受験時の『背叛』をおわびし…

しまじまの旅 たびたびの旅 82 ……たこ焼きとカンテ・グランデ

子供の頃と浪人生時代に住んでいた大阪には、思い出の場所がたくさんあります。まずはたこ焼きの「うまい屋」さん。天神橋筋の商店街にあるこのお店は、いたって庶民的なたこ焼き(+夏にはかき氷なども)屋さん。ここも「自由軒」同様、たこ焼きをつまみに…

しまじまの旅 たびたびの旅 81 ……京都の春巻と大阪のカレー

小学生の頃、京都市と大阪市のちょうど中間あたりにある枚方(ひらかた)市に住んでいました。家族で出かけることが大好きだった両親は京都・大阪・奈良の様々な場所に連れて行ってくれたのですが、子供だったせいか、神社仏閣はさておき、あちこちで食べた…

しまじまの旅 たびたびの旅 80 ……夏の終わりの京都

所用で関西地方に行くことになり、せっかくなので京都で一泊してみました。仕事以外で京都に来るのは、十数年ぶりです。夏の終わりの京都は、ある意味「季節はずれ」にあたるらしく、観光客は比較的少ないそう。それでも有名な観光地にはやはり大勢の方が。…

節酒を続けていられる理由

今年の夏はあれこれの用事も含めて都合三週間も台湾に滞在していたのですが、最初と最後の日を除いて三週間ほとんどお酒を飲みませんでした。根っからのお酒好きで、以前はほぼ毎日晩酌を欠かさず、ひと晩にワインを二本以上空けても(それも一人で!)平気…

高級瓶詰めウニを炒める

山口県産の、とても上等な瓶入りの塩ウニを頂きました。小さな瓶ひとつで数千円もする高級品です。ウニは大好きなのでとっても嬉しいんですけど……正直言いまして、あのエチルアルコールの香りが少々苦手です。封を開けて一口食べてみたんですけど「やっぱり…

しまじまの旅 たびたびの旅 79 ……おみやげ用の牛軋糖(ヌガー)二選

台湾のおみやげといえば「鳳梨酥(パイナップルケーキ)」が有名ですが、昨今は東京にも微熱山丘のお店があって、しかも東京限定の薄くアイシングがかかった「りんごケーキ」のがことのほか美味で人気があったりして、わざわざ鳳梨酥を台湾から買って帰るの…

しまじまの旅 たびたびの旅 78 ……ソウルフードとしての排骨飯

奉職している専門学校には台湾の留学生が大勢いて、昨年の卒業生から「センセ、今度台北に行くことがあったらぜひここに」とお勧めされていたお店がありました。それがこちら、総統府や中山堂にもほど近い「東一排骨」です。排骨というのは、日本では「パー…

しまじまの旅 たびたびの旅 77 ……地味だけど滋味深い台湾かき氷三選

夏の台湾といえば何はさておき「かき氷!」ということで、今回の旅で印象深かった三つをご紹介します。 廟口冰店 澎湖本島は馬公の中心街、「燒肉飯」で有名な馬路益の手前にある屋台のようなお店です。シロップのかかった、見た目はごくごく普通のかき氷で…

しまじまの旅 たびたびの旅 76 ……望安嶼の古民家群と特攻艇

澎湖諸島の離島めぐり、今度は観光客向けのツアーではなく、一般の交通船で望安嶼に渡ってみました。澎湖本島と七美嶼の間にある、比較的大きな離島です。交通船の切符売り場は観光ツアーの拠点「南海旅遊中心」の隣にあります。切符を買うときは飛行機同様…

しまじまの旅 たびたびの旅 75 ……澎湖・愛しの紅新娘魚と燒肉飯

海鮮が豊富で、全体的に薄味な澎湖料理。何を食べても美味しいですが、大人数でないと色々頼めないので結局「小吃」の類ばかりが続くことになります。それはそれで何の不満もないのですが、せっかくなので地元の方おすすめのレストランに行ってみました。 「…

しまじまの旅 たびたびの旅 74 ……澎湖南海・四つの小島と七美

先日の「北海」に続いて、今度は澎湖の「南海」に点在する島々を巡るツアーに参加してみました。最初に向かったのは馬公の港から船で70分ほどの東吉嶼です。この日は波が高く、小さな船だったこともあり、船酔いする方が続出。私は酔い止めの薬を飲んでいた…

しまじまの旅 たびたびの旅 73 ……小門嶼のシーカヤック

澎湖本島の西側、西嶼鄉の一番北にある小門嶼で、島を一周するシーカヤックに挑戦してみました。昨年は時間の関係で果たせなかったので、満を持しての再チャレンジです。澎湖諸島に広く見られる玄武岩の柱状節理、地上に露出している場所もたくさんあります…

しまじまの旅 たびたびの旅 72 ……馬公市の北辰市場

去年に引き続き、今年も浮潛(シュノーケリング)のツアーに参加しました。朝八時出発なので、その前に港にほど近い市場で元気をもらってきました。ふだん人混みは嫌いだなどと言っているくせに、こういう市場の雑踏はうきうきします。勝手なものだと思いま…

しまじまの旅 たびたびの旅 71 ……馬公市内の排骨餛飩麵三選

例によって食べ歩きを極めた末の……というわけでは全くなくて、単に地元の人に聞いて食べに行った三つのお店です。 福台排骨麵 夜遅くまでにぎわっている人気のお店。豚の排骨(スペアリブ)と大ぶりなワンタンがごろごろ。排骨は衣をつけて揚げてあるらしく…

しまじまの旅 たびたびの旅 70 ……澎湖北海・憧れの灯台と砂州の島々

台湾の離島・澎湖の、そのまた離島を訪ねるツアー。先日行った「猫の島」虎井嶼に続いて、今度は「北海」と呼ばれる海域の島々を巡るツアーに参加してみました。最北端にある目斗嶼の灯台を目指します。下の地図は、島と島の間隔が縦方向にぎゅっと圧縮され…

しまじまの旅 たびたびの旅 69 ……澎湖虎井嶼・スローフードと猫の島

高雄からプロペラ機で澎湖に飛びました。高い山が全くない、平べったい環状の島、澎湖(大昔にできたカルデラ火山の外輪山だそう)。何度来てもその抜けるような解放感に強く惹かれます。海と空が、いちだんと広く大きく感じられるのです。今年はもう、民宿…

しまじまの旅 たびたびの旅 68 ……港園の牛肉麺と爵士冰城の紅豆牛奶冰

高雄に「帰って」きたら、何をさておき、まずは港園の牛肉麺を食べに行かなければなりません。地元で人気の牛肉麺屋さんで、日本で学んでいる高雄出身の台湾留学生も「あそこが一番!」と太鼓判を押すお店です。何度となく食べに行き、そのあっさりした味わ…

しまじまの旅 たびたびの旅 67 ……高雄左営・懐かしの餛飩

かつて高雄で働いていた頃、会社の台湾人スタッフが何度か連れてきてくれた餛飩(ワンタン)のお店がありました。現在台湾高鉄(新幹線。当時は建設中でした)の左営駅にほど近い場所で、庶民的な市場の入口にある、ほとんど屋台と言ってもいいほどの小さな…