インタプリタかなくぎ流

いつか役に立つことがあるかもしれません。

ことば

生身かAIか

またやられました。オンライン英会話のCambly、講師側からの「ドタキャン」です。私は個人的な学習記録をつけていますが、Camblyのドタキャン確率は約10%。つまりレッスン10回に1回はドタキャンをくらうという計算になります。最近は珍しく1か月以上ドタ…

ウルカイナじゃなくてウクライナ

ここのところずっと、Yle(フィンランド国営放送)の Uutiset selkosuomeksi(やさしいフィンランド語ニュース)を聞いてディクテーションし、語形変化を確認するというのをささやかな日課にしています。「ささやかな」というのは1日にたった1本のニュース…

帰国子女のための外国語保持教室

きのうの土曜日に、職場の学校へ行きました。土曜日は本来休日ですが、来週以降の教材作成のために休日出勤したのです。そうしたら、ふだん私たちが授業を行っている学校の教室に小さな子どもたちがたくさんいて、英語を学んでいました。親御さんと思しき方…

背景知識が会話を後押ししてくれる

オンライン英会話のCambly、週3回のペースでまだまだ続けています。例によって講師には「当たり外れ」(失礼)がありますが、けさ担当してくださった先生はチリ出身のアメリカ人で、とても感じのよい方でした。観光産業に従事されたことがあるそうで、ちょ…

衣せ牛乳羹

日本文化を学ぶ一環として、留学生のための日本料理講座を毎年開催しています。会席料理をいただきつつ、料理の背景にある文化や和食の作法などについて学ぶという内容です。東京都内には結婚式や法事などのイベントでよく利用される○○荘とか〇〇園といった…

cha cha cha

Yle(フィンランド国営放送)の Uutiset selkosuomeksi(やさしいフィンランド語ニュース)を聞いていたら、ニュースのトップに Euroviisujen finaali(ユーロビジョン・ソング・コンテストの決勝戦)という話題が出てきました。「ユーロビジョン」はヨーロ…

世界の都市名をカタカナで正確に書こう

留学生の通訳クラスでは、いろいろな角度から日中・中日通訳翻訳の訓練をしています。私は通訳、つまり音声を聞いて音声を出すことに特化した訓練を担当しているのですが、チャイニーズ(中国語母語話者)のみなさんが語彙量を増やす上で「鬼門」としている…

試験をなくしてみた

4月から新しい年度の学期が始まりました。私は今年度から、自分が担当している通訳のクラスに限って、期末試験を行わないことにしました。とはいえ卒業時に「専門士」資格が付与される学校なので、評価をして成績をつける必要はあります。そこで通常の授業…

Grammarly

自分の書いた英文をAIが添削してくれる“Grammarly”というサービスがあります。無料版と有料版があって、無料版でも冠詞や前置詞の間違い、スペルチェック、記号の使い方、語彙の適否などをチェックしてくれるので、英文を書くときにはとても重宝します。詳し…

go-go years

《紐約時報中文網》のこちらの記事を“中英雙語”で読んでいたら、印象深い表現に出会いました。 In China’s go-go years of miraculous economic growth, straddling the 1990s to mid-2010s, poverty wasn’t a topic that people paid much attention to. 從…

L. S. Lowryの絵

オンライン英会話の講師と話していて、美術が好きなので英国の美術館を巡ってみたい……みたいなことを私が言ったら、英国の画家・L. S. Lowry(ローレンス・スティーヴン・ラウリー)を紹介してくれました。私ははじめて知ったのですが、マンチェスターの有名…

エクスキューズは封印したい

オンライン英会話のCamblyで学び始めて4か月たちました。週3回のプランなので、これまでに約50回のレッスンを受けたことになります。最初の頃は英語だけで30分も話すということそのものに極度の緊張がありましたが、いまではすっかり習慣化されたせいか、…

卒業して、さらに続ける

先日、オンライン英会話でその日のレッスン(最近はずっと新聞記事をもとにディスカッションしています)に入る前に講師の先生とちょっと雑談していて、私が趣味と「ボケ防止」を兼ねて複数の外語を学んでいるという話になりました。それで私が「フィンラン…

あるく

東京メトロの駅で新しいフリーペーパーの広告を見かけました。ウェブサイトと連携して、東京をさまざまな角度から紹介するという企画なんだそうです。私が興味を惹かれたのはそのタイトルです。『Alku Tokyo(アルク トーキョー)』。ニュースリリースにはこ…

勉強しましょう

太宰治の『正義と微笑』に「おおっ」と惹きつけられる言葉が出てきました。近藤康太郎氏の『百冊で耕す』に引用されていたので、青空文庫へ読みに行ってきたのです。中学生である主人公の「僕」が、退職してしまった黒田先生のことを思い出すところで、その…

とりあえず先に進む語学

新学期の授業が始まって2週間あまり、今年入学してきた留学生のみなさんに「調子はどうですか」と聞いてみたら、異口同音に「課題や宿題が多くて大変です」というお答えが返ってきました。たしかにうちは専門学校なので、とにかく語学の訓練にめいっぱい力…

Yleの「やさしいフィンランド語ニュース」が変わった

新学期を迎えてここのところ仕事が忙しく、ふだん「語学は倦まず弛まず続けるべき」などと言っておきながら、趣味で学んでいるフィンランド語はやや倦みかつ弛みかけていました。これではいけないので、しばらくお休みしていたYle(フィンランド公共放送)の…

NYTを“中英雙語”で読む

いつも愛読している冬木糸一氏の『基本読書』で紹介されていた橋本大也氏の『英語は10000時間でモノになる』を読んでいたら、ニュースを読むことについてこんなことが書かれていました。 日本のニュースやバラエティ番組は、グローバル視点で見ると知ってい…

学生をもり立てようとする努力

きのう「ドタキャン」をくらっていささかモチベーションが落ちてしまったオンライン英会話のCambly、そのあと追い打ちをかけるようにこんなメールが届きました。自動で配信されている類のメールだと思います。 私は、予定時刻を5分すぎても講師が現れなかっ…

今日も「ドタキャン」

週に3回のプランで続けているオンライン英会話のCambly、今朝予約していたレッスンは時間になっても講師が現れず、キャンセルになってしまいました。せっかく早朝から準備してやる気になっているところ、気勢をそがれて残念ですが、仕方がありません。年初…

ダムフォン

同僚の英語の先生に、この記事を教えてもらいました。「ダムフォン(Dumb phone)」に関するレポートです。ダムフォンという呼称は、スマートフォンの対極に位置するようなダム(dumb:バカな、間抜けな)な携帯電話という一種の諧謔。本当に必要な機能だけ…

フィンランド鉄道車内の“Shhh…”

フィンランド語の練習のためだけに使っているTwitter、たまたま開いたタイムラインにこんな写真がありました。電車内で撮影されたものだと思いますが、私はご本人よりも、ごめんなさい、その後ろの壁に貼ってある“Shhh…(しーっ)”と書かれたプレートに目が…

都営大江戸線の券売機が見つからない

先日立て続けに外国人観光客の「ダイソーへ行きたい」案件に遭遇したのでしたが、それで観察眼が磨かれたのか、こんどは「六本木に行きたい」案件に2日連続で遭遇しました。私は退勤時に職場から甲州街道を歩いて新宿駅に向かい、西新宿一丁目の交差点で地…

状況に関係なく非着用はわずか7%

今朝の東京新聞一面「筆洗」に、驚くべき数字が載っていました。「コロナ対策のマスク着脱が個人の判断に委ねられてから」一ヶ月後におこわなれたネットでのアンケート調査によると、「状況に関係なく非着用」はわずか7%なんだそうです。 ふだん往来を眺め…

ダイソーに行きたいって

先日、仕事帰りに新宿駅へ向かう途中、甲州街道沿いのセブンイレブンに寄りました。ここは「正気のサタン」が売られている貴重なお店なのです。お店を出ようとしたら、外国人観光客と思しき5人組の女性に声をかけられました。セブンイレブンの入口に貼られ…

EYE to CAM

今年の1月から始めたオンライン英会話のCambly、コンスタントに続けています。今日は楽しく話せたな〜と元気になることもあれば、なかなか言葉が出てこなくて心折れることもあります。でもまあ語学の、特に初中級段階は心折れることの連続が当たり前で、そ…

留学生にとって「鬼門」のカタカナ表記

勤め先の学校では新学期が始まり、今週は各種のオリエンテーションが行われています。うちの学校は二年制で、上級生(二年生)はすでに学校のあれこれになじんでいるのですぐに通常の授業に入ってもよいのですが、コマ数やシラバスなどとの関係があるので、…

クワイエット・アワー

音や光などの感覚過敏の人々が社会的に排除されるのを少しでも減らそうと、「クワイエット・アワー」の試みが家電量販店で始まったというニュースに接しました。www3.nhk.or.jpクワイエット・アワーは海外ではすでに行われているところがあるそうですが、こ…

惜しいなあ

先日帰省した際に国内線の飛行機を使いました。私が使っているクレジットカードで羽田空港のラウンジが利用できるので、出発までそこで待っていましたが、興味深いなと思ったのがラウンジに設置されていた無料で飲めるコーヒーのサーバーです。 ▲アイスメニ…

語学の上達はメンタルブロックを破壊できるかどうかにかかっている

勤め先の学校は新学期を迎え、今年も世界中から留学生が新たに入学してきました。私が担当している学科も昨日が入学式で、コロナ禍でしばらく途絶えていた中国大陸からの学生さんも見かけるようになりました。入学式後のオリエンテーションで、担当の先生方…