インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

ことば

フィンランド語 50 …格変化の練習・その4(複数分格)

複数分格を学びました。先生によると、この複数分格はとてもよく使われるということで大事な格だそうです。その前に、どんな時に複数分格が使われるのか、これまでに学んだ文型を復習しながら確認しました。●「A olla B(AはBである)」の文(第一文型)① Ki…

フィンランド語 49 …格変化の練習・その3(複数形の格変化)

複数形は、語幹と語尾の間に i を足すのですが、この時に i の前にある母音との間で「母音交替」という現象が起きます。母音交替については、過去形や複数形を学んだ時に出てきました。qianchong.hatenablog.comこの母音交替については、先生から交替のパタ…

フィンランド語 48 …格変化の練習・その2

格変化の練習の続きです。「その1」で単語の語幹を求められるようになったので、それをもとにそれぞれの格に変化させていきます。格は、これまで習ったものだけでも単数12個・複数12個の、合計24個もあるのですが、そのうちの多くは機械的に作ることができ…

フィンランド語 47 …格変化の練習・その1

以前、動詞の活用(時制の変化)についてワークシートを作りまして、その練習は今でも継続しているのですが、フィンランド語はこれ以外にも名詞、代名詞、形容詞などが格変化を起こします。というわけで、その練習が加わりました。 格変化について フィンラ…

「日本語モード」のその後

先日、中国語圏の留学生と、非中国語圏の留学生とで、日本語の(特に口語の)上達具合にかなり開きが出る、という話題を書いたのですが……。qianchong.hatenablog.comそのあと、華人留学生のクラスで通訳訓練を行った際に、あまりにも日本語への訳出がこなれ…

華人留学生の頭がなかなか「日本語モード」にならない

職場で私が担当している学科には約80名ほどの留学生がおりまして、そのうちの半分が英語と日本語で、残りの半分が中国語と日本語で、通訳や翻訳やビジネスなどを学んでいます。「英日クラス」の留学生に英語の母語話者は少なく、大半が第二言語として英語を…

ジムやサウナに見る「がさつ」

「がさつ」という言葉がありますね。言葉や行動や動作が下品で荒っぽいことを形容する言葉で、ネットで検索してみたら「粗末」とか「粗野」という漢字を当てている文章もありましたが、語源辞典には動詞の「がさつく」が形容動詞化した言葉ではないか、とあ…

「犠牲」を美化しないでほしい

東京新聞の一面に毎朝載っている「筆洗」というコラムがあります。朝日新聞の「天声人語」や日本経済新聞の「春秋」と同じような、論説委員の持ち回りによるコラムですが、昨日の「筆洗」はラグビーワールドカップの日本代表チーム敗退を受けての内容でした…

語学は確かに役には立つけれど

現在、複数の仕事を掛け持ちしていますが、メインで働いている職場は東京都心のターミナル駅から歩いて10分ほどのところにあります。その道の途中にとあるオフィスビルがあって、その前を通るときはいつもビルの8階か9階あたりを見上げてしまいます。以前…

成語なんかにリソースを割けない?

華人留学生の通訳訓練(中国語→日本語)で、“造句”をしてもらうことがあります。“造句(zàojù)”というのは中国語で、これを日本語で言えば「例文を作る」とでもなりましょうか。例えば通訳をしている際の「鬼門」のひとつ、成語やことわざや慣用句について…

チヂミ大好き

韓国料理でポピュラーな「チヂミ」は雨の日に焼くのがいいんだそうですね。同僚の韓国人がそう教えてくれました。なんでも、チヂミを焼いている「ジジジ……」という音が雨音に似ているからなんだとか*1。雨の日はゆっくりチヂミでも焼いて、マッコリをちびち…

「日本人は勉強しない」をめぐって

フィンランド語の教室で、先生がこんなことをおっしゃっていました。「別の学校でフィンランド人の先生とペアになって隔週で授業を担当しているのですが、その先生がよくこう言うんです。『日本人はホントに勉強しない』って」。非常に興味をそそられました…

「スクラムユニゾン」に対する若干の違和感

先日、夕飯の支度をしながらテレビをつけていたら、ニュース番組で「スクラムユニゾン(Scrum Unison)」という活動が紹介されていました。現在日本で開催中のラグビー・ワールドカップの試合前に、対戦相手国の国歌を一緒に歌うという「おもてなし」の一環…

語学における「威張り系」や「昔取った杵柄系」について

昨日は都内のとある通訳学校で、一日限りの短期講座を担当してきました。私みたいに細々と通訳業務や通訳教育を続けているだけの人間が講師というのも申し訳ないのですが、幸いにも毎回満席で、こちらも身が引き締まる思いです。一日限りなので、ふだんこの…

再び「世界ふれあい街歩き」の過剰について

6年ほど前にも書いたことがあるのですが、大好きな番組だけにもう一度申し上げたいと思います。NHKで放映されている『世界ふれあい街歩き』の「過剰」についてです。 世界ふれあい街歩き - NHKご承知の通りこの番組は、世界中の様々な街の、観光名所だけで…

脱いだらすごいんです

「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という、文字面のインパクトが半端ではない言葉があります。特にこれといった病気ではない(らしい)ものの「なんとなくしんどい、体の調子が悪い」という状態のことです。いちばん有名なのはいわゆる「更年期障害」だと思い…

フィンランド語 46 …単数形の入格と複数形の入格

複数形については、これまで二種類の形を学びました。ひとつは主格や対格の複数形で、目印は「t」。例えば「kuka(花)」なら複数主格が「kukat」、複数対格も「kukat」です(複数形の主格と対格は同じ形)。もちろん「ie子」の語幹変化や「kpt」の変化(子…

図書館のリサイクル本から拾った『中国故事』

先日、勤め先の学校の図書館に行ったら、入り口のところに「ご自由にお持ちください」と「リサイクル資料」が何十冊も並べられていました。文献としてすでに古くなったものや、時代遅れになったもの、新版が出て要らなくなったものなどを処分しつつ、定期的…

芸談としての『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』

現在、留学生向けの「東アジア近現代史」という授業を担当しているのですが、先日は古今東西のプロパガンダに関する生徒の発表でした。みなさんとても興味深いプレゼンを展開していて逆にこちらが勉強になるほどです。そのなかで、参考資料としてYouTubeの映…

武井壮氏と北の富士勝昭氏のコントラスト

昨日大相撲の秋場所が千秋楽を迎えました。私自身は相撲にあまり興味はないのですが、細君が大ファンで、休日の夕刻はたいがいテレビにかじりついています。私も夕飯の支度をしながら中継の音だけ聴いているのですが、いつも気になって仕方がないのが解説を…

母語なのに聴き取れない

華人留学生(出身地は中国・台湾・香港・マカオなど様々)の通訳訓練クラスを担当していると、時々おもしろいことが起こります。華人留学生なのに、つまり中国語が母語や準母語*1であるみなさんなのに、教材の中国語が分からない、あるいは聴き取れないこと…

動詞の活用ワークシート

以前動詞の「棚卸し」をやったのですが、それを繰り返し練習するためのワークシートみたいなものを作ってみました。一つの動詞をその意味とともに左上に書いて、そのあと……① 現在形肯定 6個 ② 第三不定詞 5個 ③ 第四不定詞 1個 ④ 現在形否定 6個 ⑤ 命令…

リアルな「秋の夜長」について

いつも楽しみに読んでいる、東京新聞朝刊の塩村耕氏による「江戸を読む」。今日は「朝夕(ちょうせき)」という言葉が取り上げられていました。江戸時代の日本ではこの「朝夕」が朝晩二回の食事の意味で用いられたのだそうです。一日三食が習慣になったのは…

「エレガントで、丁寧で常に笑顔」な日本人

最近、都営地下鉄に乗ると、車内のスクリーンで「都営交通」の宣伝映像を見かけることがあります。著名な国際的写真家グループである「マグナム・フォト」に所属する写真家、ゲオルギィ・ピンカソフ氏の写真と、氏へのインタビューをもとにしたスクリプトが…

フィンランド語 45 …複数形登場

ほとんど「ボケ防止」で始めたフィンランド語の学習は細々と続いています。先日フィンランドを旅行して、多少なりとも看板が読めたり、単語の羅列程度であっても話が通じたりすると、やっぱり楽しいものですね。学校での授業はどんどん進んで、複数形が登場…

「まあいいか」の練習

先日「オーウェル思考」という言葉を知りました。『1984』や『動物農場』『カタロニア讃歌』などを書いた作家のジョージ・オーウェルを連想したんですけど、全く違っていて、英語の“Oh, well(まあいいか)”なんだそうです。gendai.ismedia.jp 日頃から「ま…

「失礼しました〜!」に見る日本人的な心性

飲食店内で時々「失礼しました〜!」って声を聞きますよね。店員さんがお皿やお盆やなどを落としたりして大きな音を立てたときに、すかさず言うアレです。私はアレ、とても日本らしい風景だなと思います。少なくともこれまでに訪れたり住んだりした海外では…

フィンランド語 44 …ふたたび時制について

フィンランド語の学習も「現在形」「過去形」「現在完了形」「過去完了形」を学んで、ずいぶん複雑なことが表現できるようになってきました。先生が繰り返し強調されるのは、特に過去形と現在完了形の違いです。 Minä kävin Suomessa viisitoistavuotiaana. …

語学の「通学」に向かない方もいる?

留学生の通訳クラスでは、カリキュラムに演劇を取り入れています。これは日本語を「肉体化」してより活き活きと話せるようにするため、また人前で誰かに成り代わって話すという通訳者のお仕事の特性に鑑みて取り入れているものです。ネット上にある寸劇やコ…

機嫌のよい風の上に

先日ネットで検索中、こんな記事に出会いました。careersupli.jpサイト自体は転職サービスとのタイアップ企画みたいな作りですが、筆者のおっしゃることにはとても共感できます。いわく「不機嫌は未来を壊す」と。確かにいつも不機嫌な顔をしている人とはあ…