インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

留学生の「日本人化」

教師というお仕事を長くやっていると、いろいろな生徒さんのクラスに遭遇いたします。日本人(日本語母語話者)だけのクラス、華人(中国語母語話者)だけのクラス、日本人と華人の混成クラス、はたまたそれ以外の外国籍の方が多数参加しているクラス……。面…

武漢の新型肺炎とネット翻訳

中国の武漢で拡大が続いているとされている新型ウイルス肺炎、日本での報道が加熱してきました。報道に接する私たちは「正しく知り、正しく怖がる」ことが大切だと思うのですが、こうなってくると物事を冷静に判断できない人が増えてくるのは世の常。かつて…

貧むす

深谷かほる氏のマンガ『夜廻り猫』に出てくるたべものには、無性に作りたくなる(それも夜遅くに)ものがいくつもあります。そのうちのひとつ「貧むす」。海老天じゃなくて、天かすが入ったおむすびなので「天むす」ならぬ「貧むす」なんですけど、三つ葉の…

中国のプラ規制に背中を押されて

昨日の朝、テレビを見ていたら「中国政府が使い捨てプラスチックの規制を強化」というニュースに接しました。www.newsweekjapan.jpつい最近まで、資源ごみとしての使用済みプラスチックを各国から輸入していた中国ですけど、それをほぼ停止し、さらには自国…

フィンランド語 54 …所有接尾辞

一年半以上かけて学んできた教科書も最後の課までたどりつき、教科書を離れて新しい内容を学びました。「所有接尾辞」です。これは例えば「minun nimi(私の名前)」のように、名詞に人称代名詞の属格がつく場合に、その名詞にも所有を表す接尾辞がつくとい…

娑婆よのう

むかしむかし、熊本の田舎に住んでいた頃、近所のおじさんが急逝したことがありました。私はその知らせを別のおじさんから聞いたのですが、その時におじさんがぼそっとつぶやいた「娑婆(しゃば)よのう……」という言葉をいまでも時々思い出します。急逝した…

からだの使い方を「発散」させる

ここのところずっとご無沙汰だった腰痛に襲われてしまいました。年末年始の自堕落な生活に加えて、音声を聞きながらの長時間の採点を何日間も続けていたからじゃないかと思います。ジムのトレーナーさんがおっしゃっていましたが、デスクに向かって座り、長…

ユーチューバーと蔡英文氏の話し方に圧倒される

先日も記事を書いたのですが、私は人前で話すのが苦手です。語学関係の「商売」をしておきながら「話すのが苦手」もないだろうと自分で自分にツッコミを入れたくなりますが、本当に苦手。苦手なだけじゃなくて「下手」だとさえ思います。これでもアナウンス…

生ハムのしゃぶしゃぶ

週末に「家飲み」で来客があったので、おつまみにと生ハムのパーティパックを買いました。ところが思いのほかみんな手が伸びずにけっこうな量が余ってしまったので、どうしよう、これ……というわけで、ネットを検索してみましたら、「生ハムのしゃぶしゃぶ」…

機械翻訳は便利だけれど

昨年の夏、フィンランドを旅行した際に泊まった「民泊」のおかみさんからAirbnbのサイトを通してメッセージが届きました。フィンランド語なので、じーっと見つめて「こんな意味かしら」と見当をつけてから、おもむろにGoogle翻訳へ放り込んで文意を確認しま…

脱・筋トレ思考

先日、通っているジムでたまたま休息時間が重なったお一人から声をかけられました。「ずいぶん筋肉がついてきましたね」。この方はよくジムでお見かけするので私も見知ってはいましたが、お話ししたことはありませんでした。「あ、あの方、またいらしてる」…

「式」が苦手です

昨日は成人式が全国各地で行われたんですって? 私は成人式というものに出たことがないので実感としてよくわからないのですが、二十歳を迎える方々にとってはけっこう大切なイベントなんですね。私の実家がある北九州市は「ド派手」な衣装に身を包む方々がど…

優れたユーチューバーの話し方

語学講師や通訳者といった「人前で話す職業」に長年就いているというのに、いまだに人前で話すのが苦手です。そう言うと周囲の方からは「またまた〜」と突っ込まれるのですが、いや、これは謙遜とかそういうものではなくて、本当に苦手ですし、授業や会議な…

中国には恩がある

私、中国は「大好きだけれど大嫌い」です。「愛憎相半ばする」という言葉がありますけど、中国に留学していた当時から今に至るまで、ずっとそんな感情を抱いて過ごしてきました。中国に留学する前は単に「大好き♥」だったので、やはりこれはかの地に長く暮ら…

いまからもううんざり

予想はしていましたが、年が明けたらことさらに「オリンピック」を盛り上げようとする声喧しくて、もう本当にうんざりです。ふだんからテレビはあまり見ないのですが、その少ない視聴時間でも「多いな」と感じるんですから、これから先、「本番」が近づくに…

サ道とサ旅

タナカカツキ氏のマンガ『サ道』の第三巻を読みました。今回も「サウナ大使」のサウナ愛が炸裂して面白かったですが、日本のサウナに多いドライサウナ、なおかつ騒がしくて明るすぎるサウナが苦手とおっしゃる部分、私も同感です。 マンガ サ道~マンガで読…

プラスチックマトリョーシカ

ネットで検索していて「プラスチックマトリョーシカ」という言葉を見つけました。日本におけるプラスチックやビニールなどによる過剰包装を形容した言葉です。うまいことおっしゃるなあ。記事を書かれているのは、現在フィンランドに留学されている日本の大…

海洋ゴミに関する通訳教材

留学生の通訳クラスで、こんな映像を教材に使ってみました。いま大きな問題になりつつある「海洋ゴミ」をテーマにした講演です。【一席】劉永龍:海洋垃圾為什麼是個問題いま現在わたしたちが直面している、待ったなしの課題を扱っています。こうした内容を…

雪が「hi-la-ha-la」と降ってくる

なにかの外語を学んで「達人」の域に達した方が、自分の母語と比較してその外語を語っている文章を読むのが好きです。どうやって外語を学ぶのかというヒントが見つかるのもさることながら、そうした方、例えばそれが日本語母語話者であれば、その視点は母語…

「次の時代に生きていける」スキルって?

いつも拝見している、ちきりん氏のブログで、昨年末にこんな記事が公開されていました。chikirin.hatenablog.com中高年が大量にリストラされる時代がやってきたというのがお話の前提で、中高年の私には切実な話題です。ちきりん氏によれば、それは世界全体で…

フィンランド語 53 …子音の重なり

調べ物をしていて偶然ウィキペディアの「フィンランド語」という項目を読んだのですが、フィンランド語の発音について今更ながらではあるものの興味深いことが書かれていました。 フィンランド語においては子音が重なっているか否かで異なる意味になることが…

ひつじのにおい

先日帰省した際に門司港駅周辺を散策していたら、レトロなビルの一階に洋服屋さんがあったので冷やかしに入ってみました。そこで見つけたのがこのセーターです。試着してみたらちょうどいいサイズだったので、衝動買いしてしまいました。いいなと思った理由…

ケンジとシロさん

元日はどこにも行かず、一日中家にこもっていました。外へ出たのは郵便ポストに入っている年賀状を取りに行ったときだけ。でも年賀状はここ数年出すのをやめてしまっているので、届く枚数も年々減り続け、ついに今年は数枚にまでなりました。毎年不義理を働…

自己主張と自分自慢

先日の日経新聞人生相談欄に、脚本家の大石静氏がこんな「回答」を寄せておられました(会員限定記事ですが、しばらくしたらこちらに掲載されるかもしれません)。www.nikkei.com 「回答」とカッコ書きにしたのは、大石氏のそれがとても辛辣かつ手厳しいもの…

カーテンの向こうに

年始の帰省ラッシュを避けて、年越し前に実家がある北九州市から東京に戻りました。スターフライヤーの座席も空席が目立っていました。機内のビデオサービスを適当に選んで見ていたら、10分弱ほどのショートショートフィルムが二作品流れていて、一本はイタ…

「ポエムになっちゃった」看板のその後

門司港駅周辺を散策してきました。以前来たときは門司港駅の修復工事中だったのですが、すっかりきれいになっていました。構内の改札口にこんな看板があって「これは!」と思い出しました。確か今年の夏頃にブログの記事を書いたことがあったはずです。 そう…

しまじまの旅 たびたびの旅 108 ……大声の店主さんと常連びいき

北九州に来たからにはおいしいとんこつラーメンを食べなければなりません。ということで、地元の老舗、東洋軒に行ってきました。このお店に来るのは多分十年ぶりくらいです。お昼時で、店内は超満員でした。ほとんどが近所の常連さんや家族連れという感じ。…

しまじまの旅 たびたびの旅 107 ……リノベーション系ホテル

冬休みに入って、北九州市の実家に帰省しました。実家に帰省といっても、うちの家は昭和のはじめに建てたという「歴史的建造物(歴史的価値はないけど)」で、泊まるのも不便かつ年老いた両親が寝具などを用意するのも困難なので、いつも市内のホテルに泊ま…

冷蔵庫の在庫管理をめぐって

約八ヶ月から九ヶ月ほどに一度のお楽しみ、よしながふみ氏のマンガ『きのう何食べた?』の最新第16巻を読みました。新刊が出るたびに記事を書いているような気がしますが、今回もいろいろと感慨深いものがある一冊になっていました。私は主人公の筧史郎氏・…

なぜ並ぶ?

通勤途中にある一軒のラーメン屋さんが気になっていました。お昼時にはいつも行列ができていますし、看板には「無添加」とか「国産野菜」とか「化学調味料不使用」などの文字が並んでいます。ネットの情報によれば、どちらかというとお若い方向けの「ガッツ…