インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

しまじまの旅 たびたびの旅 68 ……港園の牛肉麺と爵士冰城の紅豆牛奶冰

高雄に「帰って」きたら、何をさておき、まずは港園の牛肉麺を食べに行かなければなりません。地元で人気の牛肉麺屋さんで、日本で学んでいる高雄出身の台湾留学生も「あそこが一番!」と太鼓判を押すお店です。何度となく食べに行き、そのあっさりした味わ…

しまじまの旅 たびたびの旅 67 ……高雄左営・懐かしの餛飩

かつて高雄で働いていた頃、会社の台湾人スタッフが何度か連れてきてくれた餛飩(ワンタン)のお店がありました。現在台湾高鉄(新幹線。当時は建設中でした)の左営駅にほど近い場所で、庶民的な市場の入口にある、ほとんど屋台と言ってもいいほどの小さな…

しまじまの旅 たびたびの旅 66 ……静かな墾丁と庶民的な鴨肉屋さん

恆春の朝市を冷やかしてから、バイクで墾丁に向かいました。台湾最南端の岬があるところです。 墾丁は十数年前に仕事絡みで来たことがあるだけで、その時は通りにあふれる若者と、岬にある灯台しか見なかった覚えがあります。今回もその灯台を見てきましたが…

しまじまの旅 たびたびの旅 65 ……恆春ならではの味と旬の竜眼

今回、恆春に着いてからいろいろと検索して、恆春ではこの三軒のお店で食べてみたいなと思っていました。①朝ごはんは、こちら。 goo.gl②お昼ごはんがわりに、こちら。 goo.gl③晩ごはんは、こちら。 goo.glところが、なんと、①ご主人が臨時で来られなくなった…

しまじまの旅 たびたびの旅 64 ……南部の空気感が心地よい恆春

台東から電車とバスを乗り継いで、台湾最南端の古い街、恆春にやってきました。にぎやかな街で、殊にこの、ごった煮のような庶民的な空気が魅力的です。 恆春には昔の街を囲っていた城壁や門の一部が今も残っています。公園のように整備されている所もありま…

しまじまの旅 たびたびの旅 63 ……トビウオ推しの蘭嶼

綠島は「マグロ推し」でしたが、蘭嶼は「トビウオ推し」のようです。島のあちこちでトビウオを使った料理が看板やメニューに書かれていました。そこで、海辺の「海の家」風な食堂で浜風に吹かれながら食べたのがこれ、「飛魚特餐」。セットランチですね。200…

しまじまの旅 たびたびの旅 62 ……タオ族の信仰と主食

蘭嶼の集落では、十字架があちこちで目につきました。キリスト教の教会も数多く見かけました。蘭嶼の先住民族はタオ族(ヤミ族)ですが、この民族は独自のアニミズムを持っているものの、第二次世界大戦後にキリスト教が普及したそうです(参照:タオ族 - Wi…

しまじまの旅 たびたびの旅 61 ……花の香りと核のゴミ

蘭嶼を一周する道路をバイクで走っていると、鬱蒼とした緑から発散されているであろう草いきれの匂いと、花の香りを強く感じます。さすが「蘭嶼(ランの島)」ならでは。花の香りはランのようでもあるけれど、道端でたくさん見かける馬蹄花(たぶん)やハイ…

「語学では食えない」をめぐって

通訳翻訳業界ではよく知られている『通訳・翻訳ジャーナル』という雑誌があります。記事の内容は圧倒的に英語関係なので私はあまり買わないのですが(ごめんなさい)、たまに中国語や韓国語の特集が登場することもあります。また別冊として『通訳者・翻訳者…

しまじまの旅 たびたびの旅 60 ……漁港の九層塔パスタと蘭嶼の虹

若者でごった返す綠島を後にして、今度は蘭嶼に向かいます。ダイレクトに綠島→蘭嶼の船を使いたかったのですが、便数が少ないとのことでいったん台東に戻ることにしました。飛行機も一応あたってみましたが、こちらも小さな飛行機で発売後すぐに満席になって…

しまじまの旅 たびたびの旅 59 ……海水の温泉と「鮪推し」

台湾に限らず、離島へ行ったら必ず灯台を探します。かつて遠洋航路の船乗りか灯台守になるのが夢だったからです。灯台の周辺はたいがい立入禁止になっていることが多いのですが、遠くから眺めているだけでもその佇まいに何かこう、胸が高鳴るのを感じます。…

しまじまの旅 たびたびの旅 58 ……綠島の若者文化と監獄文化

綠島は、観光用の島内一周バスを除くと、バスやタクシーの類が一切ないので、バイク(スクーター)が必須です。私も電動スクーターを借りました。電動は馬祖でも乗ったことがありますが、電池の交換が頻繁で不便なので普通のガソリンで動くバイクを借りたか…

しまじまの旅 たびたびの旅 57 ……富岡漁港の魚市場と緑島フェリー

台東の沖にある綠島に渡るため、フェリーが発着する富岡漁港にやってきました。切符売り場は綠島や蘭嶼で休日を過ごす人たちでごった返していますが、民宿経由でフェリーのチケットを予約しておいたのですぐに発券してもらうことができました。乗船口に向か…

しまじまの旅 たびたびの旅 56 ……台東の米苔目と炸雞

国内線の小さなプロペラ機で台東にやってきました。台東は過去に何度か“走馬看花”的に通り過ぎたことがあるだけで、ほとんど何も知りません。タクシーの運転手さんに「台東のB級グルメで『まずは食べとけ』ってのは何ですか」と聞いたら、「そうね、米苔目か…

しまじまの旅 たびたびの旅 55 ……門司港レトロよりレトロ

かつて交通の要衝として、また石炭など物資の積み出し港として栄えた門司港。現在も残る古い建築群を中心に整備が行われ「門司港レトロ」として観光スポットになっています。門司港レトロについて/門司港レトロインフォメーション門司港と言えば最近の流行は…

言語リテラシー教育(のようなもの)の必要性について

先日Twitterのタイムラインで拝見したtoraneko285氏(@toraneko285)のツイート。会議通訳の資料を会議開催日のギリギリになってどっさり送ってくるのはまさに「あるある」なんだけど、どうにかならないのだろうか。日本語を聞いて中国語に訳すのに、前日の…

しまじまの旅 たびたびの旅 54 ……瓦そばと角島大橋

北九州市の実家に帰省した機会を利用して、山口県の下関から角島あたりをドライブしました。角島大橋の周辺は、沖縄や台湾の離島を彷彿とさせる風景。お昼ご飯は、このあたりの名物だという「瓦そば」を食べました。熱した瓦の上に茶そばと錦糸卵と牛肉の炒…

人圧とダッシュおじさんについて

これはたぶん年齢のせいだと思うんですけど、ここ数年、人の多い場所に行くだけで気分が悪くなるようになりました。何というか、人の圧力みたいなものを感じるようになったのです。とりあえず「人圧」とでも呼んでおくことにします。まず通勤時の満員電車。…

「正しければ伝わる」わけではないです

先日の東京新聞朝刊特報欄に「世代を超えた社会運動は可能か?」という、とても考えさせられる記事が載っていました。 立命館大准教授の富永京子氏が若者への取材を通じて指摘する、大人(あるいは年長世代)と若者の政治や社会問題に対するスタンスの違い。…

ネット動画に見る通訳者のイメージ

先日Twitterで「 #一般人の方が時々誤解しておられること*1」というハッシュタグを見かけ、私もこんなツイートをしました。話せれば、訳せる。#一般人の方が時々誤解しておられること pic.twitter.com/ywcRh2KUaj— 徳久圭 (@QianChong) 2018年7月18日「話せ…

戦略的皿洗いのすすめ

先日京王線の電車に乗っていて、こんなのを見つけました。食器用洗剤「Magica(マジカ)」の車内広告です。magica.lion.co.jp 動画もアップされていましたよ。youtu.be 夫、史上初のセリフ「おっ、オレお皿洗おうか?」 妻、3年ぶりのセリフ「あ、ありがと…

語学の「財産使い果たし系」について

こんなことを言っちゃうと身も蓋もないのですが、ここ十年ほど在日華人や華人留学生と一緒に通訳訓練や日本語学習を行ってきて感じるのは、やはり語学の習得には「向き不向き」があるのだな、ということです。学校教育では、語学の科目、例えば「英語」が「…

よしながふみ氏の秀逸な作話術と杉田水脈氏の幼稚な妄言について

前巻の発売から約十ヶ月ほど、よしながふみ氏のマンガ『きのう何食べた?』の最新第14巻を読みました。 きのう何食べた?(14)このマンガの秀逸なところを挙げれば切りがないのですが、そのひとつは筧史朗(弁護士)と矢吹賢二(美容師)というゲイのカップ…

義父と暮らせば:番外篇——家を処分する

昨年亡くなったお義父さんが晩年一人で住んでいた家。細君が幼い頃にお義父さんが購入したそうです。でも千葉県は柏市のかなり不便な場所にあり、私たち夫婦にとっては利用する術もなく、かといってそのまま放置しておくわけにもいきません。そこで不動産鑑…

フィンランド語 20 …「話す」をめぐって

「puhua(話す)」という動詞を学びました。まず人称による変化を確認しておきます。● puhua(話す) ①最後の a を取って語幹は puhu 。 ②語幹の最後の音節に「k,p,t」 がないのでそのまま変化。つまり…… puhun puhumme puhut puhutte puhuu puhuvat Puhutko…

心と身体に効く筋トレ

昨日「cakes」で読んだこちらの記事。cakes.mu移動中の電車の中で、スマホで読んでいたのですが、「同感!」の部分が多すぎて、思わず降りる駅を乗り過ごすほどでした。「ビジネスパーソンが最高のパフォーマンスを実現する」という惹句に、また「意識高い系…

一条、二更、三感。

ふだんネットで通訳訓練用の教材を探していて、よくお世話になっているYouTubeのチャンネルが二つあります。中国の「一条」と「二更」というサイトのチャンネルです。一、二と数字が続いていますが、特に関係があるわけではないみたい。でもそのおしゃれでス…

豆乳とソイミートで大鍋いっぱいにラザニアを作る

この猛暑続きの中、ちょっと何を言ってるんだか分からないと思われるかもしれませんが、ラザニアが大好きです。でも、チーズにホワイトソースにミートソース……と中高年にはちょっと重たすぎる。というわけで、ホワイトソースを豆乳ベースで作ります。小麦粉…

フィンランド語 19 …動詞登場(その4)

先生が「ごめんね〜」と言いながら、さらにもうひとつのタイプを説明してくださいました。 stA, lA, nA, rA-タイプ 名づけて「スタラナラ・タイプ」です。動詞の最後が stA / lA / nA / rAで終わっているものです。このタイプは単語の後ろ二つの綴りを取…

塚本慶一先生のこと

中国語通訳者の塚本慶一氏が亡くなりました。享年七十歳。最初Twitterで、その後ネットの報道で訃報に接しました。j.people.com.cn塚本慶一氏といえば、日本における中国語通訳者の草分け的存在。著書の『中国語通訳への道』は旧版、新版ともに私も繰り返し…