インタプリタかなくぎ流

“Might come in handy one day.”

過剰なサインシステムもいつかは減って行くのかな

西武新宿線の高田馬場駅をよく利用するのですが、先日通りかかると、ホームの光景が一変していました。下り線ホームの床面いっぱいに、乗客が並ぶための「レーン」が描かれています。急行や準急や各駅停車で並ぶ位置が違うのに加え、今春から「拝島ライナー…

しまじまの旅 たびたびの旅 39 ……芹壁村のスローガン

芹壁村はあちこちにスローガンがありました。中国大陸に肉薄している場所としての、かつての緊張感が静かに伝わって来るような気がします。“發揚媽祖精神”。馬祖精神を発揮しよう。“軍民合作”。軍と民間は力を合わせよう。“光𣸪(光復)大陸”。大陸を解放し…

上品な外語を話したい

先日、とある仕事の現場で、とても中国語の流暢な日本の方にお目にかかりました。ただ、とても流暢なんですけど、ごめんなさい、とても「下卑た」中国語を話されていました。ビジネスの現場なのに、口語調が強すぎるというか、くだけすぎてるというか、「タ…

しまじまの旅 たびたびの旅 38 ……芹壁村

北竿で滞在したお宿は、芹壁村の民宿です。この芹壁村は、馬祖列島の伝統的な「閩東」様式の集落建築が比較的よく保存されているところで、現在は民宿やカフェやレストランなどに活用されています。民宿のひとつ「芹壁村25號」のウェブサイトから直接予約を…

何のための語学?

Twitterで阿部公彦氏(@jumping5555)が公開されていた「英語はしゃべれなくていいは珍説か」にひかれて、『アステイオン』082号を買いました。阿部氏の文章の他にも興味深い論考がたくさんあって楽しかったのですが、なかでもトマーシュ・ユルコヴィッチ氏…

しまじまの旅 たびたびの旅 37 ……フェリーとバイク

南竿の福澳港から北竿の白沙港までフェリーに乗りました。乗客は観光客、それも中国からのツアー客がほとんどのようです。 島の急峻な坂道を頑張って走ってくれた電動バイクともここでお別れです。最初に借りた空港まで返しに行かなきゃならないのかな、そう…

「おばおじさん」の凋落

きのう、映画『かもめ食堂』が自分の心にはあまり響かなかったという話を書いたので、職場でもそのことを話題にしてみました。ちなみに私以外は全員女性の職場です。そしたら、みなさん異口同音に「そう? 私はすごく好きな映画なんだけど」という反応。中に…

何も知らずに旅行に出かける

先般の北欧旅行は、どの国も印象深かったのですが、いちばんいまの自分に心地よく感じられたのはフィンランドでした。彼の地については事前にあまり知識を入れず、なるべく観光ガイドや旅行記なども読まないようにして行きました。観光旅行って、事前に本や…

しまじまの旅 たびたびの旅 36 ……鼎邊糊と蠣餅

馬祖列島の南竿は小さな島ですが、それでも列島の中ではいちばん「栄えて」います。政府機関や公共施設や商店などが集中しているエリアは空港にもほど近い介壽路のあたり。地図だと平坦な感じがしますが、実はかなりの急坂を上り下りした先にあって、非力な…

仏壇をオーダーメイドしてみた

細君のお義父さんが亡くなって半年あまり。納骨を済ませた際に、先に他界していたお義母さんの位牌を連名(?)で一つにしました。加えて、実家にある巨大で装飾過多な仏壇は当然狭いうちのアパートには入らない&インテリアにそぐわないので、小さな仏壇を…

しまじまの旅 たびたびの旅 35 ……北海坑道と大漢據點

馬祖列島は台湾と中国が対峙する最前線にあるので、かつてはかなりの軍事施設が建設され、運用されていました。そのうちのいくつかは現在では使われなくなっており、観光地として一般に公開されています。 北海坑道 小型の軍事用船舶を停泊させておく軍事拠…

救命講習を受けることにしました

先日、大相撲舞鶴場所で、土俵上で倒れた市長さんに救急救命をした女性に対し「土俵から降りてください」とアナウンスがなされたというニュースがありました。www.mbs.jp私自身は、伝統より人命優先だと思うし、女人禁制という大相撲の伝統もその根拠や歴史…

しまじまの旅 たびたびの旅 34 ……馬祖列島へ

台北の松山空港からプロペラ機で50分ほど、馬祖列島の南竿です。台湾の本島からは200kmほど離れていますが、中国大陸は目と鼻の先。台湾が実効統治しているので、かつては軍事的に非常に緊張した場所でした(いまでもある意味そうですが)が、現在は中国から…

不定愁訴とその後のその後

不定愁訴というか、男性版更年期障害というか、とにかく日々の訳の分からない「しんどさ」にとうとう根を上げ、改善に取り組み出してから半年あまり。四ヶ月目あたりでずいぶんよくなってきてはいたのですが……qianchong.hatenablog.com……この時点では、いち…

クラシカルなエレベーターに萌える

北欧の旅では、宿泊をすべてAirbnbで手配しました。民泊って、それなりに快適な場所に泊まろうとすると必ずしもお安いとはいえない場合が多いんですけど、いろいろ検索してみると、物価の比較的高い北欧ではホテルよりも安く快適に泊まれそうだったのです。…

謡本から五線譜への「翻訳」

六月の温習会で舞囃子「清経」の地謡に入ることになっているので、目下、謡を鋭意暗記中です。昨晩のお稽古では、お弟子さんのお一人から「謡本を五線譜にしてみました」と、こんなものを頂きました。おお、謡曲がなんだかドイツリート(歌曲)みたいな雰囲…

ペリカンに丸呑みされて

コペンハーゲンの「デザインミュージアム・デンマーク」は世界的に評価の高いデンマークのプロダクトデザインを中心に展示している美術館です。先日訪れた際には、ちょうど日本のデザイン(ただし現代のものよりも浮世絵や民芸など近代以前のデザインにより…

現代北欧料理のお店三選

これまた例によって食べ歩きを極めた末でもなんでもなく、ネットであれこれ探して行ってみただけですが、いずれも現代的な北欧料理のお店を三つご紹介します。現代北欧料理といえばデンマークのレストラン「noma」が有名ですが、有名店だとかえって行きたく…

北欧でも中国語が重宝した件について

先日、Twitterで以下のようなツイートに接して、とても共感しました。中国語が出来ると、新疆の国境地帯やチベット高原や満州でも、南方の香港・マカオでも、コミュニケーション出来る。中国語学習とは、何千年かけて中国人がアジアで拡大した「文化的プラッ…

コペンハーゲンの「デニッシュ」三選

例によってこれも食べ歩きを極めた末の……というわけではなく、訪れた先でたまたま入ったお店のうち、印象に残ったものだけ備忘録的に。コペンハーゲンに行ったらぜひ食べ歩きしてみたかったのが「デニッシュ」です。デニッシュ・ペストリーともいいますよね。…

しまじまの旅 たびたびの旅 33 ……飛び込みでバレエを観に行く

「コペンハーゲンの銀座歩行者天国」的なお買い物ストリート「ストロイエ」を歩いていたら、その終点に王立劇場の建物がありました。観光シーズンではないこの時期を狙ってか、市内はあちこちで改修中で、劇場前の広場も大規模に掘り返されていましたが、そ…

しまじまの旅 たびたびの旅 32 ……中国趣味あふれる「花やしき」

コペンハーゲンといえば「ほかを差し置いてそこかよ」とつっこまれそうですが、まず行ってみたかったのがチボリ公園です。だれかが「コペンハーゲンの花やしき」と言っていましたが、なるほど、そんな感じ。適度にチープ感があって、ゆるい雰囲気がたまりま…

しまじまの旅 たびたびの旅 31 ……ついに現金を使わず

ストックホルム中央駅からコペンハーゲン中央駅まで特急列車に乗りました。 六時間以上ある旅程で疲れちゃうので、一等車に。一列三シートでゆったりです。Wi-Fiも使えます。 早朝に出発する列車だったので、駅で軽く食べてから乗ったのですが、なんと朝食の…

しまじまの旅 たびたびの旅 30 ……スーパーの棚にフェティシズムを感じる

むかしもいまも、スーパーマーケットが大好きです。あの見渡す限り野菜や肉や魚や食料品などが並んでいる光景を見ると、アドレナリンが分泌されるのが分かります。書店の大きな本棚を目の前にした時の興奮と通じるものがあります。特に買いたいとか、食べた…

しまじまの旅 たびたびの旅 29 ……ストックホルムのケバブ

タリンクシリヤラインを紹介してくれた留学生とは別の、もうひとりのスウェーデン留学生にも「ストックホルムでおいしい物といったら何ですか?」と聞いてみました。お答えは「サーモンとかミートボールとかですね」……まあ、そうでしょうねえ。それなら日本…

しまじまの旅 たびたびの旅 28 ……庶民的な豪華客船

フィンランドのヘルシンキから、スウェーデンのストックホルムまで、船に乗りました。勤務している学校のスウェーデン人留学生から「楽しいですよ〜。食べ放題のビュッフェが有名なんです」とおすすめされたのです。日本では「食べ放題」の代名詞になっちゃ…

しまじまの旅 たびたびの旅 27 ……ムーミンとムラカミ推し

先般、大学入試センター試験で「ムーミン」を扱った問題が話題になっていました。mainichi.jpヘルシンキでは、当然のようにムーミンがそこここで見られました。テレビアニメもムーミン(かつて日本で作られたものではなく、オリジナルのようです)、お土産も…

しまじまの旅 たびたびの旅 26 ……アルヴァ・アアルト自邸

ヘルシンキを訪れたら、ぜひ行ってみたかったのがアルヴァ・アアルト氏の自邸です。アアルトといえば、フィンランディア・ホールや、イッタラで製品化されているあの「ぐにゃぐにゃフォルム」の花瓶、妻のアイノ・アアルトがデザインしたタンブラーなどが有…

しまじまの旅 たびたびの旅 25 ……ヘルシンキの街角

三月の下旬とはいえ、春はまだ遠い感じのヘルシンキ。日中でも気温は零度前後ですが、不思議にあまり寒く感じません。湿度が低いせいかしら。建物の中はどこもスチームが効いていて、部屋ではTシャツ一枚でも大丈夫なくらい。洗濯物がよく乾く点など含めて、…

しまじまの旅 たびたびの旅 24 ……サーモンとミートボール

フィンランドのヘルシンキ空港はびっくりするくらい日本語を話している方が多くて、空港内のサインシステムにも日本語(あと中国語と韓国語も)がデフォルトで載っていました。人気あるんだなあと思ったら、ほとんどの方がここで乗り換えて欧州各地へ向かう…